タイミング1年、人工授精(AIH)を4回、その後体外受精(IVF)に切り替え、2回の採卵と4回の胚移植を経て妊娠した。


 15週で不妊治療クリニックを卒業となる。つわりというのは、ほとんど経験せずに、ほんと親孝行な子供だな~って思っていた。


 里帰り出産をするため、20週で里帰り先の産科病院受診。初めて夫と一緒にエコーをみる。性別は、きわどいポーズをとっていたため、解らなかった。

 里帰り病院の助産師さんより、現在かかりつけ病院がない状態なので、4週間(この時期は4週間に1回の受診)待たないで早目に近所の産科にかかるようアドバイスをもらう。


 21週、近所の産科クリニックを受診。助産師さんと和やかに問診や検診をすすめる。ただ、胎動をほとんど感じないというと、助産師さんが心配そうな態度になった。


 エコーで確認となるが

「ここが背骨で、肋骨が見えますね…」

から、助産師さんの言葉が止まる。何度も場所を変えてエコーを当てて確認するけど、いつもよりエコーの映りが不鮮明にみえた。

もう一人の助産師さんに変わって行うもよく見えず、医師の診察まで待つように言われた。



 医師がエコーを行うも、心臓の動きが見えない。サーモグラフを使っても、心臓の血流が見えない。身体の成長も1週間前くらいの数値で止まっていると言われた。



 何日か様子見て再診しましょうと言われる。

ただ、医師に「お腹の子の魂に、声をかけてあげて」って言われて、ほとんど駄目なんだろうなって思った。

 帰り道は、日傘を目深にかぶって泣きながら歩いていた。


 つわりというつわりもなく、お腹が痛いとか出血するとか、何か原因になるようなことが全然なかった。だからこそ、納得できなかった。


 その二日後、22週。夫と共に再診。一緒にエコーを見る。やっぱり不鮮明なままで、心臓の動きも見えず、成長も止まり、むしろ小さくなっていると説明される。



 その後、診察室に移り、医師から今後について説明された。

入院のことや、出産のこと、火葬のこと、仕事復帰の目安など一通りわかりやすく説明してもらった。



 最後に、「スピリチュアルって信じる?」って聞かれた。


 実は、あんまり信じてなかった。

医師が言うには、


 「産めなくてごめんねって思わなくてよいんだよ。受精した瞬間からこの世に生まれていて、天に帰るのが早いか遅いだけの違いなんですよ。子供はこの状況が悲しいとは思っていなくて、楽しんでいるんだよ。早く天に帰る子には、仕事がいっぱいあって、これから生まれてくる子たちのお世話をしたりしてるんですよ。

 たとえば、遊園地に1日行くのも楽しいけど、それが半日だったからと言って楽しくなかったとは思わないでしょ。この子は、あなたのお腹にきて帰っていくことを楽しんでますよ。

 今も、きっと子供は近くにいますよ。気にしてあげてください。今は悲しんでもいいけど、49日過ぎたら送り出せるようにね」



って。



 悲しかったけど、なんかストンと言葉が心に落ちてきました。


 この子を送るための、おくるみや産着を買いに行った。性別がわかってから服は揃えようねって夫と話していたから、何にも用意していなかったから。


 そして、子供の名前を決めました。

何気なく選んだ言葉が、思っていた以上の意味を持っていて、二人で納得してつけました。


 先生には明日入院するか、5日後にするか選んでいいって言われたので、5日後を選択した。

 職場には普通に出勤し、生きていた時と同じようにお腹をさすって話しかけてました。


 今思えば、この5日間がお別れの心の準備期間になったのかなって思ってます。