クレディアの洞窟には、アビという彫像のモンスターがいます。両手に盾を持っている青年の彫像なのです。いつも決まった場所にいて、呼ぶと戦えます。
アビはほとんど攻撃をしてきません。何をしているかというと、寝ているのです。顔を合わせると礼儀正しく「こんにちは!」と挨拶してくれるのですが、戦う頃にはもう寝てます。

狩人のゼムがよく狙いを定めています。早射ちの得意な彼ですが、相手が寝ていることもあって、確実に当てるつもりです。ギリギリという音が小さく聞こえ、音が変わった瞬間に矢は放たれました。矢がアビの頭に当たったことを確認して、次の矢を準備します。

ゼムがアビの後ろから攻撃しているのに対して、戦士メロと忍者ユッテは前面からしかけてます。
ユッテは蹴り、拳、蹴り、肘鉄とめまぐるしく人体の急所をついてます。メロはアビの腹を剣で突き、おおきく振りかぶって斬りかかります。

前衛の攻撃に合わせるように、魔術師ゾイの炎の呪文も順調です。火の玉が次々と前衛を避けながら、アビにヒットしていきます。

もう倒れるタイミングだなと直感した忍者ユッテは腰を落としてから、ゆっくりと溜め、回し蹴りをアビの右頬のあたりに決めました。頬からヒビが入り、アビの彫像は大きな音を立てて、倒れました。


アビはなかなか経験値がいいので、レベルの低いキャラクターを育てるのにちょうどいいのです。たまに起きるのですが、だいたい寝ているとぼけたモンスター、それがアビです。