誰のための警察か | 民の声新聞

誰のための警察か



上の写真を巡り、警察官とひと悶着あった。

米海軍横須賀基地。
国道16号に架かる歩道橋から正門を携帯電話で一枚撮影した。ビンラディンの死亡に伴い、厳戒体制も予想されたからだ。
階段を降りると、若手の警察官が近づいて来た。「写真を撮ったんですか?できたら削除していただけませんか」。
冗談じゃない。
侵入したわけでも盗み撮りしたわけでもない。日本の領土の公道から一枚撮っただけだ。削除する理由はない。

敵もさるもの。「もちろん、何ら法令違反ではありません。ですから強制力もありません。お願いしているだけです」と丁重に言いやがる。
俺はきちんと名を名乗り、削除を申し出る根拠を問いただした。彼は「軍事施設だから」としか答えない。そりゃそうだ。何ら根拠は無いわけだから。
押し問答は10分ほどで終わった。
別れ際、彼は「ご協力ありがとうございました」なんて言いやがった。「協力なんかしてないよ」」と俺。「いや、お時間を取らせてしまいましたから」と奴。「日本人なら日本の施設を守った方が良いよ」と俺。奴は苦笑を浮かべながら配置に戻って行った。

かつて記者時代に、やはり道路の反対側から正門を撮影して、SPに「フィルムを寄越せ」と詰め寄られたことがある。その時もは拘束されそうな勢いだったが、絶対に屈しなかった。その時の、米海軍広報担当者の言葉は明快だった。
「公道から基地の正門を撮影して、フィルムを没収される理由はないよ」

腹立たしい夜だ。

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