茅ヶ岳 NO.51 2010.10.16
●茅ヶ岳・金ヶ岳 温泉付き 山梨県韮崎市 2010年10月16日(土) 快晴 茅ヶ岳(1703m)・金ヶ岳(1764m)<参考コースタイム> JR中央線韮崎駅→(バス20分)深田公園バス停→(1時間10分)女岩→(1時間)」茅ヶ岳山頂→(1時間)金ヶ岳→(1時間25分)ふれあいの里入口→(40分)バス停→(10分)明野ふるさと太陽館「茅の湯」 歩行時間:5時間30分 参考歩数:23,000歩<日帰り温泉>明野温泉ふるさと太陽館「茅の湯」 茅ヶ岳は、山容が八ヶ岳に似ていることから「ニセ八ツ」と呼ばれ、また深田久弥が登山中に脳溢血で亡くなったことから「深田久弥終焉の地 」などと、この山にとっては、あまりありがたくない形容をされているようで気の毒である。しかも、久弥ゆかりの山であるにもかかわらず、肝心の日本百名山に名を連ねていないのは、重ねて不憫でもある。山頂から望む壮大な眺望は、歴々の百名山に劣らない、と思われるのだが・・。 ようやく秋も深まりつつあるが、気になるのは山が色づく気配。3000m級の山ではすでに紅葉の便りが聞かれるが、関東の2000m未満の山では、この時期、紅葉にはまだ早い、・・そうは思っても、やはり月1回の登山には、紅葉する山の景色を外したくない、という思いがある。果たして、茅ヶ岳の紅葉は、どれほどか?茅ヶ岳は、古いガイドブックには「アクセスは、マイカーかタクシー利用」とあるが、韮崎駅からわずか1便だが季節運行 のバスが出る。(深田公園行き韮崎駅8:51分発。帰りは同公園発16:15分発。*4月第一土曜日から11月23日までの土日、祝祭日。ただし4/28--5/6日は毎日)。当初、韮崎駅では、このバスに乗ろうと長蛇の列を予想していたのだが、実際に乗車したのは、我ら4人組と年配の登山者の5名だけ。それに引き換え、駐車場はほぼ満員で、9時頃には正規の空きスペースはほとんどない。駐車場の裏手に深田久弥記念公園があるようだが、そこには寄らず、9時15分に登山口をスタート。茂みの中に、めずらしくアケビの実がなっている。ここから女岩までの1時間ちょっとの道のりは、赤松と唐松に囲まれた緩やかな登り道で、散策気分。松林を抜けると、もみじや広葉樹はあるが、未だ色づく気配はない。 途中休憩をはさんで、1時間10分歩いて、女岩に着。4,、5歳の子ども連れの夫婦を2組ほど見かけた。女岩には、水場があるので、ここで水筒に旨い水を補給。 巨岩の「女岩」さてここからが、いよいよ本格的な登り。ゴツゴツした岩を乗り越え、ジグザグの急坂を30分ほど登ると稜線のコルへ出る。少し登ると、道の端に小さな石碑が立っている。 ここが、深田久弥氏終焉の地であるという。昭和46年3月21日、享年68歳というから、今の感覚ではまだ若い部類だろう。石碑の横の木々の間から、百名山の一つ”金峰山”がよく見渡せる。この山を、深田久弥は「その山容の秀麗高雅な点で、秩父山群の王者」、と称えている。金峰山が、まるでこの久弥の石碑を見守っているよう。深田久弥終焉の石碑 金峰山石碑を過ぎた辺りから、諦めかけていた紅葉が多くなり、わずかだが傾斜も緩くなって足取りが軽くなった。 見晴らしの良い尾根筋に出たところで、振り返ると、青白い霞みの上に、わずかに富士山が見えている。山頂はあともうわずか。 山頂からの、見遥かす景色は360度のパノラマ。錦色に染まった細い山道を辿り、スタートしてから2時間半を経過した11時30分、突き抜けるような青空の下の茅ヶ岳山頂に着いた。 西側には、鳳凰三山のオベリスク(地蔵ヶ岳)がくっきりと浮かび上がり、両サイドに農鳥岳、間ノ岳、北岳、千丈ケ岳、そして甲斐駒の南アルプスの主峰が連なり、折り重なっている。その景色は壮観としか言いようがない。南アルプス(中央が北岳、甲斐駒ケ岳)目を北側に向けると、紅葉した金ケ岳の横に、青い八ヶ岳が裾野から一望に見渡せる。茅ヶ岳は「ニセ八ツ」と言われるが、歴史ははるかに茅ヶ岳の方が古い。同じ火山の噴火でできた独立峰だが、茅ヶ岳は100万年前、八ヶ岳は50万年前だそうだ。 青い「八ヶ岳」 手前に紅葉した「金ケ岳」(1763m)山頂からほぼ南の方角に、霞んだ雲間に富士山がぽっかり浮かんでいる。 この日の空は、うろこ雲(イワシ雲)が広がって、まさに秋景色。麓はまだまだ紅葉には早いが、山頂付近は、いまが最盛期。 時刻は12時前だが、広々とした山頂で昼ごはん。おにぎり、いなりずし、サンドイッチ、即席めんと各自バラバラの昼ごはん。食後は、それぞれ持参のコーヒー、梨、ミカン、柿を分け合って食べたあと、K君が今回もシュークリームを箱に詰めたまま持参してくれた。一人2つ、自分は3つ食べる予定で9つも持ってきたが、さすがにシュークリームを2つ食べる勇気はない。 山頂の景色と昼食を腹一杯堪能して、向かいの金ケ岳に向けて出発。山頂には多くの登山者がいるが、誰ひとりして金ケ岳に向かう人がいない。恐らく車で来ているので、茅ヶ岳を往復するだけなのだろう。我々は、金ケ岳から明野ふれあいの里に下り、日帰り温泉に浸かる予定。茅ヶ岳の山頂からは、一気に100mほどの険しい急坂を下り、そこから今度は160mの厳しい急坂を登り返さなければならない。行程は1時間程度だが、その間の紅葉や景観が素晴らしい。下ってすぐに、目を見張るような真っ赤なカエデの大木がある。 1時間かかって、ようやく金ヶ岳の山頂に着く。標高は、茅ヶ岳に比べて60mほど高い1764m。山頂は狭く、南アルプスの景観は茅ヶ岳と同じだが、八ヶ岳の景色は遮るものがない。 「金ヶ岳」の山頂から南アルプスを望む 「八ヶ岳」の景観山頂から300m下ったところに崩落個所があるので、要注意と看板にある。しばらく急坂を下ると、ロープが張ったある個所があり、そこから谷底を覗くとゾッとするほど深く切れ込んでいる。さらに馬の背のようにやせ細った尾根を100mほど下りると、確かに左側にわずかだが崩落の跡がある。ロープを慎重に使えば危険でもない。 金ヶ岳の山頂から1時間30分ほどかかって、鉄のゲートを直進し、「明野ふれあいの里 」というキャンプサイトに着。ここから温泉や駅に行くには、このキャンプサイトからタクシーを呼ぶか、もう少し歩いて茅ヶ岳登山入口のバス停に行くか、あるいはそのまま温泉まで歩くしかない。我々は、登山入口発15:08分のバスに乗り遅れたので、そのまま温泉まで歩くことになったが、この道がうんざりするほど長い。しかし景観が惚れ惚れするほど素晴らしい。青々としたキャベツ畑、正面には鳳凰三山や甲斐駒ヶ岳が聳え、右手に八ヶ岳を背景に広大な野辺山の高原が広がっている。 ススキの向こうに八ヶ岳 見上げるほど聳える鳳凰三山・南アルプス結局、明野ふれあいの里から延々50分歩いて、最終目的地の明野温泉ふるさと太陽館「茅の湯」 に夕方4時に着。途中、標識がないので、わかりにくいが、目安は広域農道の十字路がバス停で、温泉に行くにはこの十字路を左折して10分ほど歩く。茅の湯の湯船からは、真正面に雄大な南アルプスが見えて、気持ちがいい。湯上がりに缶ビールで乾杯。帰途は、温泉の前からバスに乗り、一路韮崎駅へ。本日の歩数は23,000歩なり。にほんブログ村 「茅の湯」