6月からの本格的な梅雨入りを前に、畑ではやることが沢山ある。

 

まず初めは、玉ネギの収穫。

長雨で、玉ネギが腐らないように、好天の日に掘り上げてしばらく日光を当てて乾燥させる。

 

畑の師匠から、他の仕事をもたもたしていたら、「畑に来たらまず初めに玉ねぎを掘らなきゃ」とお説教。

 

・・というわけで、他の作業を一時中断して、未収穫の玉ねぎを急いで収穫。

今年は例年に比べ、あまり大きくはならないが、それでも残りはおよそ60,70個ほどだからかなりの量になる。

 

玉ねぎは保存性が高く、採れたては最高5ヶ月も保存できるというが、通常は常温で2ヶ月、冷蔵か冷凍で1ヶ月の保存が可能という。

常温保存するには、風通しの良い軒下が最適とか。

 

次に掘り上げたのはジャガイモ。

今年は男爵イモを植えず、キタアカリとメイクイーン、それにインカのめざめの3種類を植えてみた。

 

それぞれ特徴があって、キタアカリは、ホクホク系ジャガイモの代表的なもので、黄金男爵とかクリじゃがいもなどとも呼ばれ、男爵より甘味が強いとか。

メイクイーンは、男爵に比べ粘質で、滑らか、ほんのりと甘味があり、煮崩れがしにくいのでカレーや肉じゃがなど、煮込みに適しているという。

因みにメイクイーンは、May Qweenと表記されるようにイギリス生まれのジャガイモで、5月の祭りで選ばれる「村娘の女王」が名前の由来とか。
インカのめざめは、やや粘質できめが細かく、舌ざわりが良く、加熱調理しても綺麗な濃黄色で、男爵にと比べでん粉価が高く、調理加工性に優れ、独特の風味があるという。

とくにその風味は、ナッツや栗、薩摩芋に似た独特のものというから、期待の星。

 

今回は、全部掘り起こしても食べられないので、とりあえず一番最初に植えたキタアカリ5株全部とメイクイーンを1株だけ掘り起こすことにした。

 

因みに写真の手のひらの野菜は? 

 

青く、形もミニトマトに似ているが、実はジャガイモの茎にできたれっきとした実。

 

ジャガイモもトマトも同じナス科の植物なので、実の形が似ているが、ジャガイモの方は、トマトに比べ、花の生殖能力が低いため、滅多に実をつけることがないらしい。

トマト同様食べられるか?というと、毒性の強いアルカイドが多く含まれているため食べられないらしい。

 

 

玉ねぎとジャガイモの収穫を終えて、次はキュウリのツルを誘引するためのネット張り。

 

すでに小さなキュウリができている。

 

キュウリとほぼ同時期に植えた、ナスやミニトマトも順調に育っているのでひと安心。

▲ナス

 

▲ミニトマト


本日の仕事はまだまだある。

次は枝豆やほうれん草の畝に生えた雑草取り。

 

先週は雨続きだったせいか、雑草の繁殖が早いこと。

 

これからの畑仕事の半分は、この草取りにあるとっても良く、まさに雑草との闘いの日々。

畑のオーナーのお母さんが、「雑草をはやしている畑は、裸で道を歩いているのと同じに恥ずかしい」とよく言っていという。

 

ようやく草取りを終え、最後の仕事が空豆の収穫。

今回が今年最後の収穫になる。

と言っても、すでに枯れ始めていたり、発育不全の空豆が多いので、心ウキウキという気分でもない。

 

 

・・というわけで本日の3時間半に及ぶ労働の成果による収穫はこんなところか・・。

 

・・そう言えば、今年の作物で期待しているのが、マウワウリ。

昔は、夏の果物と言えば、スイカとマクワウリが定番だったが、いつの間にかその姿を見かけることがなくなった。

昭和生まれとしては、スイカよりマクワウリの方に郷愁があるので、園芸店で苗木を見つけて即購入。

 

畑仲間の最長老のAさんに見せると、「懐かしいね。実がなったらぜひお相伴を・・」と。

 

”マクワウリ 昭和も遠くなりにけり”