●平標山~仙ノ倉山 2013年7月12日(金)~13日(土) 温泉付
その2
新潟県湯沢町 平標山(1984m)・ 仙ノ倉山(2026m)
1日目:(車)平標山登山口駐車場→(1時間10分)登山道入口→(1時間20分)
平標山ノ家→(50分)大源太山→(50分)平標山ノ家
参考歩行時間:4時間
歩行参考歩数:18,000歩
2日目:平標山ノ家→(50分)平標山山頂→(55分)仙ノ倉山→(50分)平標山→(45分)松手山→(40分)鉄塔→(50分)平標山登山口駐車場
参考歩行時間:4時間50分
歩行参考歩数:23,000歩
日帰り温泉:「街道の湯」
→その1
から続く
夜中の12時半頃目が覚めて、外に出ると満天の星は消え、空が一面雲に覆われている。
山頂で日の出を見ようと3時頃起き出したが、案の定、ポツリポツリと雨が降り出してきた。
雨脚は徐々に強くなり、本降りの気配。
山頂での日の出を諦めて、小屋内で朝食を摂ることにした。
しかし食事が終る頃になると、いつしか雨は止み、東の空がわずかに赤く染まりかけてきた。
ザックに荷を詰めて小屋を出たのは、予定を大幅に上回り午前4時40分。
ここから平標山の山頂までは、小一時間の距離。
目指す山頂は、見上げる空の彼方にある。
よく整備された木道を辿り、高度を稼ぐと、いつの間にか山小屋が小さな点になっている。
この山の魅力は、高山植物と360度の展望というが、山頂に近付くにしたがって、見はるかす四方の山並みが、淡いブルーのグラデーションとなって、幾重にも折り重なっている。
山頂から広がる草原に、白い花穂をつけたコバイケイソウの群生が見えてきた。
東側の稜線の斜面の向こうに、谷川連峰や天神平スキー場が見える。
6月、この山頂への斜面は、ヒメシャクナゲで彩られるという。その時期がこの山のひとつに最盛期かもしれない。
7月の朝の清々しい空気を吸いながら、予定通り50分で山頂に着。
そもそも平標山の「標」とは、峠下越えの道標を意味し、その場所が平なので、
平標と名付けられたという。
山頂はまさに360度の大パノラマで、近くに視界を遮る山がないので、遥か彼方まで山並みが絶えることがない。
山頂から東稜線を辿ると、仙ノ倉山や万太郎山を経て、遥か彼方の谷川岳に至る縦走路が延々と続いている。
われわれは、山頂にザックをデポして、仙ノ倉を往復することになっている。
仙ノ倉山は、標高は2,026mで谷川連峰の最高峰。
この仙ノ倉山と平標山の間に、豪雪地帯ならではの「雪窪」があるという。
雪窪とは、多雪地帯に見られる吹き溜まりにできる窪地(風食裸地)で、遅くまで雪が残るため、植物の生育が遅れ、裸地状態になるという(「山の地図と地形」より)。
この裸地は、主稜線周辺の緩斜面に多く見られるというが、2000mクラスの山では珍しい現象らしい。
早朝ということもあるが、遥か仙ノ倉の主稜線の彼方にも、後ろを振り返ってもまったく人影がない。
われわれ4人だけでこの広大な山域を独占していると思うと、これ以上の贅沢な気分にない。
遥か仙ノ倉山を望む
平標山をあとにして、仙ノ倉山まではふくよかな稜線状をなぞるように約1時間。
仙ノ倉山は、「花の百名山」に推されているそうだが、残念ながらこの時期は、花の端境期だろうか、わずかなお花畑が点在するだけ。
タカネニガナ ハクサンフウロ
コバイケイソウの小群生
昨日小屋から見た、谷川岳の鋭峰がまじかに迫ってきて、6時50分、仙ノ倉山の山頂に着いた。
仙ノ倉山も平標山と同様、360度の大パノラマ。
山頂でしばらく景観を楽しみ、再び平標山に引き返すことになる。山頂にザックをデポしてきたから、身も心も軽やかで浮き立つ気分。
帰りも行きとほぼ同じ小一時間で、平標山に帰りついた。
本日はここから松手山を経て、初日入山した平標登山口の駐車場に戻ることになる。
この日は、土曜日ということもあって、徐々に松手山経由の登山者が増えてきた。
平標山山頂から急斜面を下って、松手山までは50分。
途中、相棒が、ふくはぎを痛める思わぬハプニング。
帰宅後、医者に行ったら、1.5ケ月の重症というから、この下りは相当応えたはず。
早朝4時40分に小屋を出てから7時間以上経つ。
駐車場からは、17号線沿いの「街道の湯」に浸かることになっている。
大汗をかき、一日風呂に入っていないから、極楽の湯のはず。
(=⌒▽⌒=)
この温泉には、3年前の苗場山の帰りに寄ったことがある。
土曜の昼下がり、熱い湯に浸かり、疲れた身体を癒すのは登山の醍醐味の一つでもある。
もちろん、湯上がりはよく冷えた・・・・・!!
・・牛乳でしょ!????
実は、以前この温泉の前には食堂があって、生ビールを飲んだ記憶があるが、最近廃業になったらしい。\(*`∧´)/
しかたなく、近場で蕎麦屋を探すと、5分ほど離れた所に、民家を改造した新潟名物の「へぎそば」の店がある。
昼食を兼ねて店に入ると、なかなかの風情。
メニューを見ると、やはり新潟名物の「根まがり竹」がある。お通しにキュウリの酢の物と漬物それにそば煎餅が出た。
さらに焼き根まがり竹、ナスの味噌田楽とへぎそばを頼んで、冷えた瓶ビールで乾杯!!
おいしゅうございました!!
相棒の負傷(と虫さされ)を除けば、今回も最高の登山!
因みに2日間の登山歩数は1日目18,000歩、2日目23,000歩で合計4,1000歩なり。
日帰り温泉:「街道の湯」
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