●三方分山その2 2011年12月10日(土)快晴 温泉付き

山梨県上九一色村

三方分山(1422m)


>三方分山その1から続き

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女坂峠の標高が約1200mだから、山頂までの標高差はおよそ220m。

徐々に高度を稼ぐと、左手(北側)の松の樹間から薄っすらと冠雪した大菩薩だろうか?、なだらかな嶺が見渡せる。
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さらにしばらく行くと、尾根の背が細く険しくなり、樫の木の梢の間からようやく富士山が見えて来た
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この急坂を登り終えると、ブナと樫の木に覆われた、明るいなだらかな笹道になる。

この先にもう高所は見えないから、山頂まではあとわずか
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女坂峠から40分でようやく山頂に着。

残念ながら山頂は疎林に囲まれ、ほとんど展望は効かないが、唯一、南東側の斜面がわずかに切り開かれて、その間から富士山の全貌が見渡せる。
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日当たりのいい斜面に、珍しく若い男女のパーティが昼食を摂っている。

我々の前にかなりの雪の踏み跡が付いていたが、このパーティだったのだろう。

ここまで行き会ったのは、彼らを入れて入れてわずか3組ほどか。

思わぬ雪山だが、山頂は冬特有の柔らかな陽光が降り注ぐ、のどかで、穏やかな雰囲気に包まれて気分が良い。

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斜面に降りてみると、足もとに精進湖、青木ヶ原の広大な樹海の向こうに、富嶽の雄姿が見渡せる。
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われわれもここで、バーナーを出して昼食の準備。本日はアルミ皿に入った天ぷらうどん。凍える身体にうってつけ。
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食事を食べ終わる頃になって、6、7人の中高年のパーティが下から登って来た。

今朝、新潟の燕三条を5時頃発って来たというから、ここまで車で6時間ほどか?

リーダーらしき老人に、「(わざわざ新潟から)なぜこの山に?」と疑問をぶつけると、脇から女性が「マニアックなの」と半畳を入れる。確かに、この山を紹介するガイドブックは少なく、この季節訪れる人も少ないはず。

しかし富士山を見るのは最適な山には違いない。

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このパーティより一足早く山頂を後にするので、「お先に!」と声をかけると、「新潟で会いましょう・・・・・弥彦山」と声がかかってきた。
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山頂からヤセ尾根を上り下りして、精進山に向かう。

左手に絶えず富士山が望めるのだが、木や枝が邪魔をして、精進湖の全貌と富士山を一緒にカメラにおさめることができない。

どこか良い場所はないか探していると、山頂から20分ほど歩いたところの左手に、樹木のない開けたところがある。道から少し外れるが、藪こぎすればすぐのところ。
足もとをしっかり確保して、切り立った崖っぷちに近付くと、予想どおりの壮大な景色が広がっている。山頂よりさらに広く精進湖が見えるので、これほどの絶景スポットもない。

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三方分山の山頂から、精進山を経て、精進峠(コル)まではおよそ40分の距離。

陽の当らない尾根には、昨日の雪がだいぶ残っている。

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精進峠は十字路になっていて、直進すればパノラマ台、左は精進湖畔、右に降りると下部と書いてある。山と高原地図には、この左右の道は破線だが、峠に道標がある(地図では下部の道は荒廃とある)。
通常はこのまま直進してパノラマ台に抜けるのが一般コースだが、今回はバスの時間があるので、峠から精進湖畔に下る道を選択。
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富士山に向かって、南東の斜面を下りて行くので、雪はない。それでも途中、枯葉が堆積して道が不明な箇所がある。下りはよいが、登りは道を間違えると、面倒なことになりので要注意。
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麓に近くなり、山翳に入ると雪道になる。それでも峠からあっという間の30分ほどで下ってしまった。

下山口から道路に出ると、山田屋ホテルがあり、以前来た時にはこのホテルの最上階にある「展望の湯」に一人浸かった記憶がある。

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山田屋ホテルの屋上が露天山   写真 温泉

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今回はここで湯に浸からず、河口湖に向かう途中の鳴沢道の駅「富士眺望のゆらり湯」に浸かることになっている。
山   写真 温泉 富士眺望のゆらり湯

湯にのんびり浸かって、待ってましたの生ビール。バスの時刻とにらめっこして、日本酒を1本頼んで早々に席を立つ。

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この温泉は広くて設備も良いのだが、バス停から離れているのが難。

冬場は特に、せっかくの湯上がりの身体が冷えてしかたがない。

実はこのとき富士山駅へのバスの時刻表を読み間違えて、1時間早く切り上げてしまったのだが、運良く、予期せぬ別便があってそれに乗って河口湖駅へ。

駅前で、冷えた身体にもう一杯と、以前立ち寄った食堂に入って熱燗と名物の煮込みをば・・。
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お銚子を2本づつ呑んで、良い気分で外に出ると、駅前はすでに夕景。

あとは電車に揺られて、ぐっすりと・・。

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日帰り温泉:富士眺望のゆらり湯