●西湖 カヌー 2011.10.29 快晴
山梨県 2011年10月29日(土) 温泉
10月の最終週、紅葉には少し早いが、富士五湖の西湖へカヌーに・・。
西湖は富士山の絶景スポット、湖の北側に聳える紅葉台から足和田台にかけての尾根は、この辺りでも有名な紅葉の景勝地。少し寒いかも知れないが、晴天ならカヌーにもってこいのロケーションに違いない。
意外にも、西湖でのカヌーは、師匠も初めてという。
3日前、東京にひと足早い木枯らしが吹いたので、当日の寒さが心配だったが、願ってもない快晴で、気温も高くなるという。

行楽の渋滞の予想は外れて、秦野から2時間ですんなり目的地の根場(ねんば)に11時着。
残念ながら冠雪の富士山は拝めないが、淡くブルーに染まった富士山のシルエットも、さすが”絵”になる存在感。
湖畔に着くと、中年のカヌーグループがまさにフネを漕ぎだすところ。
このグループのほかに、湖にボートやカヌーの船影はない。
フネを組み立て終わり、時計を見ると12時近くなっているので、湖畔で昼食を食べてからスタートすることにした。
やっぱり、途中でビールを買ってくれば良かった。(>_<)
12時少し過ぎ、富士山を正面に見据えてフネを漕ぎだした。
行く手に、青く染まった空と湖面が大きく広がって、これほど贅沢な気分もない。湖上は、穏やか陽光に包まれて、気温14度とは思えないほど暖かい。

水はさすがに冷たいが、予想以上に透き通って、師匠もことのほかご満悦。
スタート地点は、湖の西端のくびれた入り江だが、20分ほどすると広い湖に漕ぎだして来た。
湖の左手(北側)に、4年前に登ったことのある十二ヶ岳の長い尾根が見えて来た。
盛夏、毛無山から文字通り12のコブのある十二ヶ岳を通って、カヌーのスタート地点根場(ねんば)に下りて来た。湖から見上げると、この山は紅葉の季節が適期であるのが良くわかる。

ひときわ目立つ、丸く聳えている山が、「雪頭ヶ岳」か。
4年前に登った、この山腹から見た西湖が下の写真。(2007年7月撮影)
上から見西湖の景色。
湖の中央付近に来ると、風が出てきて湖面に波が立つようになった。
まるで巨大な魚のウロコを思わせる、不規則な形の波紋が、つぎつぎに押し寄せて舳先を打つ。
この不気味なほど、黒みを帯びた濃い水の色はなんと呼べば良いのだろう。紫色を暗くしたプルシアンブルー(紺青)とは、こんな色なのかもしれない。
左手の湖岸に、西湖のオートキャンプ場が見えて来たので、ここでひと休み。休むと言っても、ほとんど漕ぐ必要もないほど軽快なフナ漕ぎで、疲れることがない。
それにしてもこのキャンプ場のロケーションが素晴らしい。湖を見ながら食事を作ったり、コーヒーを淹れてのんびりするのも良い。子供同伴のカヌー遊びにはうってつけ。
やっぱり、途中でビールを買ってくれば良かった。(>_<)

30分ほど湖を眺めていると、陽が傾き始めた様子。
風も心なしか出て来たようだ。
腰を上げて、スタート地点に向かって乗艇。
湖上は、もう晩秋に近いというのに、日焼けしそうなほど眩しい日差し。
芦ノ湖では、大きな遊覧船が通るたびに波立つが、ここでは自然の風が波をつくり出す。風浪と言ってはいかにも大げさだが、この風が運んでくる自然な揺らぎが心地よい。

師匠が突然漕ぐ手を止めて、パドルを空に突き上げた。
「ヨットだよ」。・・・・? どうやらパドルで風を受けようとしているのだ。
マネしてみると、確かに風がわずかに手に伝わってくる。
・・・しかし皆がこのマネをしていると、何かアブナイな集団に見えてくる。

14:30分、わずか2時間半のカヌーだが、スタート地点に戻って着岸。
岸に上がって、富士山の方角を見ると、鮮やかな絹雲(巻雲)が山頂にかかっている。
空に絹糸をまき散らしたような雲が、瞬く間に風に流されて行く。

フネをたたみ、湖岸レストハウスでコ―ヒーを飲み、さっき立ち寄ったキャンプ場そばの「いずみの湯」へ。
沸かし湯だが、湯船が大きく、客も少なく大正解。
やはり日焼けしたようで、顔がヒリヒリする。
湯上がりは、傍らのノンアルコールビールを横目に申し訳なく生ビール。
いや―完璧なカヌー日和でした。


