●北岳

  山梨県  3、192m  2008年8月1日(金)・2日(土) 快晴 

<参考コースタイム>

1日目 

 広河原バス停→(20分)分岐→(1時間40分)白根御池小屋(泊)     

2日目

 白根御池小屋→(25分)二俣分岐→(1時間10分)雪渓終了

  →50分(八本歯ノコル)→(25分)北岳山荘分岐A→(20分)

 北岳分岐→(30分)北岳山頂→(20分)北岳肩ノ小屋→(25分)

 右俣コース分岐→(1時間)二俣分岐(大樺沢コースへ)→

 (1時間30分)広河原山荘

<歩行時間>  

   1日目::2時間 2日目:約7時間

参考日帰り温泉:ホテル談露館

          ホテル菊富士

北岳は、甲府から登山口の広河原までバスで2時間の遠隔地。東京から行くには、初日で北岳まで登るには時間的に無理がある。

そこで初日は、無難に白根御池小屋に泊まることにして、12時半頃広河原バス停に下車。甲府からは、平日にもかかわらず9時、10時台のバスは臨時が出ても満員の大盛況。

前日、小屋には予約を入れておいたが、案の定「混みますよ」との不安な小屋泊まりを予感。

バス停から歩いてすぐの吊橋を渡ると、広河原小屋に出る。

歩き出し30分ほどは緩やかな山道だが、徐々に傾斜がきつくなり、

そのうち木の梯子も現れて、本格的な登り坂となった。

登山口の広河原の標高は約1,500mで、本日の宿泊地の白根御池小屋は約2,200mだから、その差は700m。およそ2時間かかるのでそれなりの汗をかくことになる。


                     タカネグンナイフウロ

白根御池小屋に着いたのは、14時20分。休憩を入れて本日の所要時間は2時間20分程度だが、4時半起床の早出なので、体力的には過不足ない行程。

小屋の前のベンチで当然のごとく缶ビール(500円なり)でまずは乾杯。バスで一緒になった20代の女性二人が、同じベンチに座って、あちらは生ビール。20Kgはゆうに超える大きなザックの彼女たちは、ここでテントを張り、北岳、間岳、農鳥岳の縦走コースを辿るとか。なんとも逞しい。

小屋の混雑状況は、不安通り、1畳に2人の窮屈なスペースだが、今年GWで味わった蛭ヶ岳小屋の悪夢よりはまだマシな状態のよう。あれだけの人数がいて、いびきに悩まされずに済んだのはまさに奇跡的。

それでも寝不足気味のところ、4時半には起床。

ほとんどの登山客は、5時頃までには小屋を出発したが、われわれは30分遅れで小屋を出発。

明け

小屋から北岳が遠望できるが、アリのような行列が、草すべりのコースを数珠繋ぎのように這い登っている。等高線がびっしり詰まったこのコースは相当の傾斜。

正面の登り坂が草すべりコース      二俣の分岐

本日われわれの行程は、左俣コースから雪渓沿いに登り、北岳バットレスを見上げる八本歯ノコルから北岳山頂を目指すコース。

小屋を出て25分で左俣コースの分岐に着。そこから右俣に至る雪渓をほんのわずかトラバースして、左俣コースの雪渓に取り付くことになる。雪渓を歩いても良いが、浮石があったり、アイゼンを着ける必要があるので、雪渓沿いの巻き道を辿る人がほとんど。

早朝にもかかわら相当な暑さだが、雪渓の表面を風が吹くとヒンヤリ心地よい。




雪渓が途切れるところまで登り、そこから右にカーブして北岳に

登山道を振り返ると、雲上にポッカリ八ヶ岳連峰のシルエットがはっきり見渡せる。

本日は好天なので、四方八方の山なみもはっきり分かる。。


二俣の分岐から雪渓脇の道を這い登ること1時間10分で雪渓が途切れるところに到着。ここからいよいよ、八本歯ノコルを詰める急坂がたちはだっかっている。

単なる急途だけでなく、ところどころ急峻な梯子がかっているので、よじ登るのも一苦労。暑さと体力、気力の勝負が延々と続く。

垂直に近い梯子は、やはりスリルあり


北岳のバットレス。クライマーの姿は見当たらない
北岳は目の前に迫っているのだが、遅々として山頂へのルートが見えてこない。何度も足踏みを続け、ようやく50分の奮闘の末、八本歯ノコルに到着。

稜線なので、見晴らしは抜群。

コル付近からの眺め

手前左の黒い山塊が八本歯ノ頭、行く人はいない。富士山がクッキリ

 

間ノ岳に向かう稜線や北岳山荘がくっきり見える

眼下に小さく見える赤い屋根が北岳山荘

コルでゆっくり休憩をとり、そこからまた北岳山頂を目指して急坂

 

 

に取り付くことになった。このあたりは浮石が多いので要注意。

 

コルから一つ目の分岐(北岳山荘へ)まで25分。そこからさらに20分で第2の分岐(北岳山荘へ)に着。

酸素が薄くなったせいか、寝不足のためか少し頭痛のような感覚が襲ってきた(すぐ収まったが・・)。


北岳山頂は指呼の距離

いい加減うんざりする登りに辟易しながら、第2の分岐から20分でようやく北岳山頂に着く。到着時間10時10分。小屋を出てから4時間40分の厳しいアルバイト。

間ノ岳、農鳥への縦走路がクッキリ

北岳山頂からは鳳凰三山、甲斐駒、富士山、八ヶ岳、北アルプス連峰がすべて見渡せる

北岳山頂は広々として360度の大パノラマ


頂上は寒いと思いきや好晴天のせいか、Tシャツ1枚でも暑いくらい。

頂上で1時間くらいたっぷり景色を堪能して、本日の泊まり北岳肩ノ小屋に向けて、11:10分出発。昼近くに小屋入りするのは気が引けるが、山頂付近の夕景、朝焼け、星空を堪能したいがための宿泊予定。

山頂をあとに、肩ノ小屋に向かう

青い屋根が北岳肩ノ小屋。中央に甲斐駒ヶ岳

頂上から肩ノ小屋までは下りでおよそ20分。小屋前のベンチは中高年の登山客で満員。一息ついて、早速、泊まりの手続きをすると、すでに屋の中にはそこそこの泊り客がいる。

驚いたのは小屋内のスペース。混雑するとは聞いていたが、1畳に2~3人はまず間違いはないところ。おまけに、蒸せるような暑さ。

寝床に案内してもらってあと、小屋前に戻りビールを飲みながら、バーナーを出して昼食の用意。

食べているうちに、今晩は小屋泊まりせず、このまま下山しようとの案に、即一決して、泊まりをキャンセル。何せ本日の小屋の中は、「地獄の責め苦」は必至。

時計を見ればまだ12時少し過ぎなので、夕方5時までに広河原に着けばバスには間に合う計算。ゆっくりして、午後1時に小屋を出発。下山は、右俣コースから本日通過した二俣に出て、そこから大樺沢を経て広河原に至る予定。



右俣コースには、わずかの距離だがお花畑があって美しい眺め。

白根御池小屋に至る二俣の分岐まではおよそ1時間30分。


今朝通った雪渓が見える

下りはサクサクと下りたので、予想より早く、広河原に着いたのは16時。広河原小屋で当然のごとく、冷えた缶ビール。バス停付近に待機していた乗り合いのワゴン車に誘われて、一路、甲府駅へ。

途中、運転手さんに適当な温泉はないか尋ねると、市外の沸かし湯があるというので、そのまま銭湯まで送ってもらう。

湯上りの一杯は、甲府駅の駅ビルで・・。

さすがに本日は、朝の5時半から午後の4時まで歩き通したので、足はパンパン。

長い長い一日も、もう終わり!

参考日帰り温泉:ホテル談露館

          ホテル菊富士