一つ前の記事でアナログ盤についてちょこっと書いたので、ソレつながりで、Led Zeppelin/Houses Of The Holyのアナログ盤のサウンド面についての雑感を書き足しときます・・・


最初に聴いた五枚目のアルバム「聖なる館」は、国内版のアナログLP・・・湿っぽいダークなサウンドで、まだ乾いてないド派手な原色絵の具がベッタリって印象・・・ちょっと下品で悪趣味に思えた。

正直・・・ピンと来ないかな?・・・ちょっとガッカリ残念かな?・・・って個人的な評価でした。

当時の国内の世評も、名曲だらけでストイックな大迫力の四枚目に比べ・・・五枚目は遊び過ぎで浮かれとる!とか、決定的な名曲が無い!とか言う評価だったと思う。

でも、ジミー・ペイジの最初のリマスターCDを聴いてちょっとビックリ・・・アルバム一曲目の「永遠の詩」が太い!ベースがブンブン唸ってる!!!ってかちゃんと聞こえる!

アナログ国内盤だと薄っぺらのチャラいサウンドがシャカシャカ鳴ってて好きになれなかった・・・けどソレが一変!
リマスターじゃ無くてリミックスしたのかぁ?っと思ったくらい・・・名曲度も大幅UP!

他の曲も同様に、見通しの良い太く落ち着いたサウンドで、アルバムの評価も代表作あるいは最高傑作に・・・だいたい世評の変節も同様だと思う。


んで、一昨年くらいなんだけど、某ハ○ド○フでアナログ盤100円~の箱を漁ってたら、「聖なる館」の米国盤があったので購入・・・オリジナルかどうか分からんけど自分の持ってた国内盤よりオリジナルリリースに近そう・・・

アナログディスクをキレイに磨いて聴いてみたら、またまたビックリ!
これリマスターCDと同じサウンドぢゃん!ってか生々しさはこっちが上回っとる!!!

カラッと渇いたカリフォルニアを想わせる明るいサウンドが「永遠の詩」の歌詞にぴったりマッチしてる!。
ロバート・プラントが目の前で歌ってくれちょる佇まいがあるよ。

コレが正解だったのね。ふぅ・・・


最初のアナログ国内盤って何だったんだろ?
単純に、当時日本に送られてきたマスターコピーの差かカッティング技術の差なのだろうか?
あるいは当時の日本の製盤技術自体ががショボかったのか?
それとも従来のZepサウンドに近付けるように製造工程でダークな方向に振ったのだろうか?・・・いずれにせよ中途半端だなぁ・・・まぁ、既に終わったメディアの事だけど・・・

アメリカで「聖なる館」は「Ⅳ」に次いで大ヒットロングセラーだったそうな・・・日本ではどうだったんだろう・・・誰だかアメリカの人が「Zepはアメリカのバンドだと思ってたょ~」って言ってた記憶があるけどサウンドプロダクションの面からの影響も大きかったんじゃないかなぁ・・・


ちなみに、アナログ米国盤は500円くらいでした。(笑)


 
相当むかし、インフルエンザの高熱にうなされながらベッドでラジオを聞いていた・・・
その時の聞いてた番組のコーナーでZepの特集をやっていた。

何だろう?・・・感動、興奮、驚嘆、畏怖、そんな感情のエトセトラ・・・「何だコリャァァ!すげーぜ!!!」っと思った。

アドレナリンドライブで免疫力がUPしたのか翌日病状は全快しました。(笑)

そん時のソングリスト・・・

M1.グッド・タイムス・バッド・タイムス
M2.胸いっぱいの愛を
M3.ハートブレイカー
M4.移民の歌
M5.天国の階段
M6.アキレス最後の戦い

たぶんこんな感じ・・・だったと思う・・・アキレス最後の戦いはしばらく後の別番組だったかも知れんけど・・・

とりあえず番組を録音していたので永久再生・・・んで、Zepの2ndアルバムを最初に購入・・・


Led Zeppelin Ⅱ

01.Whole Lotta Love
02.What Is and What Should Never Be
03.The Lemon Song
04.Thank You
05.Heartbreaker
06.Living Loving Maid (She's Just a Woman)
07.Ramble On
08.Moby Dick
09.Bring It on Home
10.Jannings Farm Blues (Rehearsl.1)★
11.Jannings Farm Blues (Rehearsl.2)★
12.Jannings Farm Blues (Final Take)★

(おまけの★は、アルバム録音時のアウトテイク)


1969年10月リリース。イギリス、ヨーロッパ各国、アメリカをツアーするの合間に各地で急遽スタジオを押さえてレコーディング・・・慌ただしいね。

プロデューサーのジミー・ペイジは2ndアルバムのラフな所に不安があったらしい。
「ハートブレイカーのドラムサウンドとかローカルなスタジオの機材がショボくて・・・」的な発言してた気がする。

地元ロンドンのスタジオで集中して長年の構想を具体化した1stは、光りと影のコントラストも鮮やかにきっちりした仕上がりで自信があったけど2ndアルバムはソコラがどうもなぁ的不安が有ったのかも・・・

でも、エンドレスなツアーの合間に録音した2ndアルバムは、ライブの熱狂とオフステージの乱痴気騒ぎのカオスを封じ込めた超強力サウンドの凄まじい出来で、些細な瑕疵など問答無用の傍若無人に捻り潰す勢いの、無敵状態のZepが見事に捉らえられてる。

ポピュラー音楽史上過去に存在しないパワーを放つの2ndアルバムは、8週連続アルバムチャート1位のビートルズの「アビー・ロード」を引きずり降ろしてトップに立ち、当時の音楽シーンを一気に変革してしっまた。

って感じだったかな?

うろ覚えの伝説として・・・(笑)

でも、聴けばその凄みのあるサウンドにノックアウト!

ジミー・ペイジは、ジョー・ウォルッシュからもらったオールドのレス・ポール・スタンダードを手にして音が太く逞しくなり最強のリズム隊と互角にバトル出来る様になった気がする。

ハートブレイカーのリフや無伴奏ソロの図太いギターサウンドはテレキャスターぢゃぁ無理だろうなぁ・・・

胸いっぱいの愛をのピーキーなソロも衝撃的。

ジョー・ウォルッシュは「プレゼントぢゃない!貸しただけだぁ!!!」って言ってた気がするけど・・・(笑)

美麗な曲、サンキューのロバート・プラントのジェントルな歌唱も心に沁みる。

いつかサンキューのオリジナルテイクからペイジプラントまでの各年代のライブテイクを並べて聴いてみたいと思う・・・オルガンソロやメロトロンソロ付きで・・・(笑)

キリング・フロアーがネタのレモン・ソングのベースが好きだ。

おまけの10~12曲のアウトテイクは3rdアルバム収録のアコースティック曲「スノウドニアの小屋」のインスト・エレクトリック・バージョン・・・ボンゾのドラムが強力で痛快。

リハーサルバージョンはリマスターする時、演奏が中断する真ん中辺りで二つに分けました。16分以上の長さが不便だったので(笑)

ファイルテイクはリードギターが全編オーバーダブされたバージョン・・・歌詞がまだ出来て無かったんだろうけど、歌う余地が無いって感じだよなぁ。


あっ、2ndアルバムだけは英国オリジナルのアナログ盤持ってた!。
リアリティはコレが一番あるかも!
濃厚な御味かな?
めんどくさいのであまり聴いてないけど・・・久しぶりにプレイしてみようかな・・・

でも、アメリカのレコード会社と契約したんだから本当は米国盤がオリジナルかな?



ロバート・プラントは1stアルバムが嫌いらしい。

「出来れば Ooh Baby Baby ってとこ全部消したい・・・」ってな事を雑誌のインタビューで言ってた記憶がある。

当事者のロバートにとって1stアルバムはこっぱずかしい若気のいたりがチラついて客観的に聞いてられないのかも知れない・・・

でも私は好きだな。「何言ってんの?そこが最高じゃん!」と言ってあげたい!余計なお世話だけど(笑)

1969年初頭にリリースされた1stアルバムは、初のスカンジナビアツアーから帰って来て、38時間でアルバム全てレコーディングしたと言う話しも驚異的。

プロデューサーでもあるジミー・ペイジにとってセッションマン時代から使いなれてるロンドンのオリンピックスタジオで、長年温めていた様々なアイデアを理想的なメンバーと集中してレコーディングした1stは、見事に構築された圧倒的仕上がりの絶対的な自信作だったと思う。楽曲もバラエティー豊かだし・・・
なにより誕生したばかりのバンドのエネルギーがフレッシュで清々しく、聞いてて楽しい。


Led Zeppelin Ⅰ

01.Good Times Bad Times
02.Babe I'm Gonna Leave You
03.You Shook Me
04.Dazed And Confused
05.Your Time Is Gonna Come
06.Black Mountain Side
07.Communication Breakdown
08.I Can't Quit You Baby
09.How Many More Times
10.Baby Come On Home


ジミー・ペイジのヤードバーズ時代から弾いてるテレキャスターのサウンドが、後にトレードマークになるレス・ポールより軽く柔軟。シャープでカッコイイ!
リリカルなアコギの音も深く響く。

歌唱も凄絶。ロバート・プラント登場以前と以降でロックバンドのボーカリストに問われる資質が変わっちゃったと思う。

ボンゾのグッド・タイムス・バッド・タイムスでの三連バスドラが凄いんだったっけ?
ハウ・メニー・モア・タイムスの開きっぱなしのハイハットが凄いんだっけ?

ジョンジーのメロディアスでスウィンギーなベースが好きだなぁ・・・

バンド全員がテクニカルだよなぁ・・・とても気合い一発でアルバム全部作ったとは思えない客観的な視線を感じる・・・

10曲目に解散後のアルバム「コーダ」収録の1stのアウトテイク「ベイビー・カモン・ホーム」を置いて聞いてる。
サザンソウルバラード調の同曲が好きだなぁ・・・
当時は収録時間や作曲クレジットの問題。全世界に衝撃を与える破壊力重視のアルバムにフィットしない。などの理由でオミットされたのかも知れないけど良いエンディング・・・大団円って感じ。

リアルタイムで聴いた訳じゃ無いけどグッド・タイムス・バッド・タイムスは衝撃的。ちょっとヤードバーズっぽい感じもグッド。
フェイバリット・ソングはコミュニケーション・ブレイクダウンかな?

いや、全曲グレイトだね!


当時、ロックなんか鼻にもかけないお高くとまったアメリカのメジャーレコード会社アトランティックのエライ人が、20万ドルだか30万ドルだかで即金土下座ダッシュしてマスターテープを持ったジミー・ペイジに平伏したのも愉快な話し。
でも無限に利益を産み出す宝物を手に入れたんだからお安御用だよね?
昔のエライ人はソロバンも持ってたけど審美眼も確かだった訳だ・・・ヤードバーズと契約してたエピックは鳶に油揚サラワレタ?

ジミー・ペイジがマイクセッティングについて「距離は奥行きを生む・・・」って言ってたけど、1stのスタジオのルームエコー多めな空間表現に長けた録音手法も素晴らしい・・・

今じゃ出来ないっしょ?ポピュラー音楽じゃぁ・・・

ベタっとコンピューターで切り貼りして音を全部前面に並べ、ドンシャリEQかまして、奥行きをチャラにする鬼コンプ効かせて音圧上げ・・・
ダイナミックレンジゼロの「耳に痛いのが正解!」な時代だし・・・

せっかくの優れた楽曲、ミュージシャンや歌手の素晴らしい演奏と歌唱も、制作費握ってるだけで審美眼の無い昨今のエライ人の支配する安易なプロダクションだとリピート不可能な消耗品しか生産出来ないと思う・・・ロジカルな効率化が無味乾燥なゴミの大量生産を促進するとは皮肉だ。(笑)

昨今のエライヒトー・・・美意識に欠けるロジカルな制作態度は結局燃えないゴミの大量生産ですよー・・・(笑)

金儲けのみぢゃぁ昨今のエコロジー重視の世の中に反してますよー・・・(笑)

ちかじかISOの資格取り消されますよー・・・(笑)

好きなアーティストを応援してる人は辛いよー・・・(涙)

なになに?
リスナーも所詮消耗品扱い?
んじゃぁCD買わない人達が増えるのが正解だね!
市場が縮小する訳だよ。

メジャーな所の昨今のエライ人でソロバンだけぢゃない確かな審美眼のある人がいたらお金を払って聞く価値のある宝物作ってちょ。

そしたら、大事に大事にして聴くよ~・・・

モノ作りにたずさわるテッペンから下まで全ての人の愛情がこもってないとダメだよねぇ?