夜の公園にひっそりと立つ一台の公衆電話。それは古びた灰色のボックスに覆われ、周りは薄暗い暗闇に包まれていた。誰もが避けて通るその場所に、ある日突然現れた謎の公衆電話。その存在が人々の興味を引くことはなかったが、それはただの装置とは違った。

ある夜、その公衆電話が鳴り出した。近くにいた若者が気になって受話器を取ると、耳元には不気味な呻き声が聞こえた。彼は恐怖に打ち震え、公衆電話を振り切って逃げ出したが、それ以降、その公衆電話は次第に不気味な存在として噂されるようになった。

ある晩、若いカップルが公園を訪れ、その公衆電話を見つけた。女性が興味本位で受話器を取ると、突然、目の前に幽霊のような姿が現れた。女性は悲鳴を上げ、カップルは必死に逃げ出そうとしたが、その公衆電話は彼らを閉じ込めるかのように自らの存在を主張した。

やがてその公衆電話は、夜な夜な呼び声を発し、死者の声を再生するようになった。通行人たちはその光景を目にし、その場所を避けるようになった。しかし、ある夜、ひとりの男性が公衆電話に近づいた。彼は自らの過去の過ちを悔い、その公衆電話に向き合った。

受話器を取ると、男性の過去の声が聞こえてきた。彼は思い出を振り払おうとしたが、その声は消えることはなかった。やがて、彼はその公衆電話の呼び声に導かれるままに自らの罪を受け入れ、その場所で息絶えた。

以来、その公衆電話は誰にも触れられることはなくなり、ただただ孤独な存在として立ち続けていた。人々はその場所を避け、その公衆電話を避けるようになった。そして、ある日、その公衆電話は姿を消し、誰もがその存在を忘れ去った。

しかし、時折、誰かが夜の公園で幽霊のような呼び声を聞くという話が残されている。そして、その幽霊の声は、かつて存在した公衆電話の存在を思い出させるのだった。