ある村に、誰も通ってはならないと言われる道があった。その道は、厳かな雰囲気を漂わせ、太い木々が道の両側に立ち並び、夜には奇妙な影が生じると言われていた。

ある日、その村に住む少年・太郎は、日中でも暗く見えるその道に興味を持ち始めた。他の子どもたちは恐れて近づかなかったが、太郎はその道が気になって仕方がなかった。

ある夜、太郎はひとりその道を歩いてみることを決意した。村の住人たちは太郎がその道を通ったことを目撃し、恐れを感じながらも見守っていた。

太郎は草むらに埋もれた石段を進むと、やがて不気味な森の中に入っていった。霧が立ち込め、木々のざわめきが耳に響く。しかし太郎は何かを感じながら進んでいった。

すると突如、不気味な声が聞こえてきた。「誰かしら…」太郎は震える声でつぶやいたが、その声はいつの間にか消えてしまった。

太郎は足を急ぎ足したが、道を見失ってしまった。目の前に広がるのは、何本もの暗い木立と不気味な影だけだ。太郎は迷子になり、途方に暮れた。

すると、太郎の前に幽霊のような女性が現れた。「ここには通ってはならぬ道だよ。帰るが良い」と女性の声は静かで、力強さを持っていた。太郎は恐れを感じながらも、女性の言葉に従うことを決めた。

女性と共に歩み出し、太郎はなんとか村に戻ることができた。その夜から太郎は、その道を通ることはなくなり、村の人々も再びその道を忌み嫌うようになった。

太郎はその後も不思議な体験をよくするようになったが、不思議なことが起こる度に女性の声が響き渡り、「通っては行けない道」を知らされた。

結局、その道は村の住人たちにとって、永遠に謎めいた存在として、忌み嫌われ、忘れ去られていったのであった。
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