少し長生きしたくなった日 | 伴に歩んで

伴に歩んで

ガンと闘った老夫婦の人生日記です。

昨日はチキンライスとサラダの夕食でしたが、娘の箸が進まず、眼が泳いでました。

昨日からほとんどしゃべりません。

何かあったなと感じてストレートに聞いてやりました。

「何か悩んでるん?職場の人間関係か?」

「いや。。」

「仕事がうまくいかんのか?}

「うん」

「辞めたいんか?」

「うん。。。」

 

僕は、こんなとき妻ならどう言うか考えます。

今まで何度もありました。

妻は「**ちゃんのいいようにしたらいいよ。いつでもお母さんは味方やで」でした。

事の是非は、娘を信じていますから、何があったのかを聞くことはしません。

聞いてもわかりません。

同時に娘の弱さも、心得ています。

だから、説得したりはしません。

ただ、あとで後悔のないような選択肢を、少し出してやるだけです。

 

多くはしゃべらない娘に、僕も何が嫌なのかは多くは聞きませんでした。

もう32歳の大人で、自分で選んだ会社です。

辞めたいほどしんどい、辛いなら、それで十分です。

「後悔せんようによく考えて、まず上司に話しなさい。何かの選択肢を勧めてくれるかもしれへん。」

部署移動のことを言っているのです。

「向いていない仕事内容やレベルなら、さっさと変わりなさい。仕事はいくらでもある」

「うん」

彼女は昨日、「うん」しか言いませんでした。

ということは、まだ迷っているのです。

迷っていなければ、いろんな説明や言い訳をします。でも今は「そうだ、そうしたい」としか言いようがない心境なのでしょう。

とりあえず、僕は怒ったり、ぐちぐち言わないよ、という姿勢を見せておきました。

あとは本人の問題です。

 

転職して2年。

御堂筋線淀屋橋という最高の立地条件のカタカナの国際業務の会社の経理部門。

彼女にはプレッシャーだったのかもしれません。

早すぎますが、遅すぎると困ることもありますね。

 

今夜は、魚料理の予定を変更して、彼女が大好きなマーボ春雨・豆腐・ニラ入りとトマトサラダを作ってやります。

晴天だったので、彼女のシーツもベッドカバーも全部洗ってやりました。

気分一新せーよ。

 

日曜は5回目の母親の命日です。

こいつのために、僕も少し長生きせんとあかんと妻の遺影に報告しました。