伴に歩んで

伴に歩んで

ガンと闘った老夫婦の人生日記です。

5年間で5度のS状結腸がんのオぺを経験した最愛の妻に、この亭主が寄り添い、 1日1日の幸せを噛み締めながら、大切に歩んだ闘病の軌跡と、その後の生活や趣味のエッセイのことを書いています。 

 

再発を繰り返し、最後は多くの臓器に転移してしまった妻。延命治療はしないでほしい、という意志を若い主治医は尊重してくれ、痛みを抑える強い薬で、2019年1月16日に64年の短い生涯を終えました。

 逝くのは怖くない、ただ痛みが嫌なだけ、と言い続けた妻でした。粛々と自分の現実と運命を受け止めていました。

「まっすぐで意志の強い人だった」。主治医は妻をそう表現し、僕以上に妻に寄り添ってくれました。


2021年春、この若い主治医と妻との信頼を書いた僕のエッセイが、読売新聞社と日本医師会主催のコンテスト「生命を見つめて」で、審査員特別賞を頂きました。妻も喜んでくれていると思います。

また闘病記事はブログから製本し、大切に持っています。 
 

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連日のオリンピックを楽しませてもらっている。

一昔前なら、日本のお家芸は体操、柔道。。。

でも今の時代、日本の若者が新しい競技を楽しんで、しかも世界をリードしている。

特にスケボーはニコニコしながら、すごい技を連発している。

遊びの延長線に見えるが、おそらく血を吐くような練習をしているのだろう。

でも悲壮感が見えない。これは負けるはずがないという精神力なのだろう。

 

それにしても、阿部くん。

兄ちゃんの方だが、このジサマは感動した。

勝ったからではなく、試合が終わって畳を降りるとき、正座をして深々と礼をしたのだ。

礼に始まって礼に終わる柔道の神髄を世界に見せた。

競技としての柔道ではなく、柔道家としての潔さを感じた。

 

彼は将来もし、負けることがあっても、涙なぞ見せずに、やはり正座し、一礼をして畳を降りるだろうと思えた。

言っては可哀そうだが、大声を上げて号泣した妹の姿と、どうしても比較してしまう。

それほど対照的だった。

詩ちゃんはまだお子さんだと感じたジサマである。