私にとって1997年は特別な1年だった

受験があり

父を亡くし

友人に恵まれ

そして想いを寄せた君がいた

 

当時聴いていた曲を聴けば、一瞬であの頃に気持ちが戻る

ついこの前のことのようなのに、あれから23年も経ってしまった

色あせた写真を見て、当時18歳だった私たちの人生以上の月日が流れた事実に

なんともやるせない気持ちになる

当時、遥か先の将来を語った10年先の未来も、気が付けばとうに過ぎた過去になっていた

 

そして、今になって思い出す

どうしようもなく懐かしく

どうしようもなく戻りたい

決して戻れないし帰れないあの頃に

ただ、現実逃避しているだけなのかもしれない

 

君に会いたい

君にどうしようもなく会いたい

今どうしているかもわからない君に、どうにもならない想いを馳せる

 

過去が、あの頃の私が、私をつかんで離さない

激しい後悔とともに

 

夢で見る君は、23年経った今でもあの頃のままで

でも現実は、決してあの頃のままではいられなくて

過去と現在が私の中で混在し、思い出が今を独り歩きする

何が現実かわからなくなる

 

今、この何もできない時間はとても長く、そしてとても苦しい

私は、まだ知らない現実を受け入れなければならない

それがどんなものであっても。。。