何も無いところから

かすかな勇気を拾い上げて


悩み抜いて

踏み出した歩みでも


その一歩はもう

引き返せない


それを思い知らされても

なお

最初の一歩が大事なんて言うのか


踏み出せない日々より

ましだなんて言うのか


いっそ

「生きる」ことを

あきらめてしまえたら


自分を「生かす」なんてことを

考えずにいられたら


それだって

踏み出してみなくちゃ

分からないってことを

僕は知っている


何かを終わりにしたくて

何かの始まりにしたくて


始められない毎日

終わらない毎日


日が昇ることより

日が沈むことに

安心してる


当たり前に

「明日」がやってくる


それを信じていない

「今日」だけを過ごす僕


ほんとに昔から

僕は「僕」が

大嫌いだ


それだけは変わらない

くだらない僕が持っている

僕が「僕」である証明なんだから


ほんと嫌になるよね




うたがうまれる


やりきれない言葉で

ぎりぎりの声で


うたのはじめにあるのは


たぶん

「痛み」だ







 
 
君に桃をむいた
 
 
ふたりで桃を食べた
 
 
桃はあっという間になくなった
 
 
桃は残りあと3コ
 
 
 
手から桃の香りがする
 
 
少しだけ優しくなれた気がした
 
 
 
 
 
 
 
 

幸せだったと

言えるあの頃がある

だけで僕は幸せだ

それがたとえ今の

最大の悲しみだとしても
 
 
 
触れていたい
 
 
 
うで
 
カラダ
 
体温
 
 
 
触れて痛い
 
 
背中
 
うなじ
 
後ろ髪
 
交わらない目
 
 
 
近づいたと思った
 
 
 
春の風が
 
僕らの隙間を
 
鮮明にする
 
 
 
君がいるだけでいい
 
痛くてもいい
 
 
なんて
 
 
僕はいつも
 
嘘つきだ
 
 
 
 
 
 
 
僕は足を止めた
 
けど
 
地球は回っていて
 
 
止まってるつもりなのに
 
花が咲いたあと
 
枯れ葉が散って
 
雪なんか降ったりする
 
 
僕は止まったままでいても
 
一カ所に留まることは
 
出来ないみたいだ
 
 
 
不思議なのは
 
戻れないことじゃなくて
 
 
どうやら
 
僕は進んでいる
 
らしいこと
 
 
地球に
 
へばりついてる
 
だけなのにね
 
 
それしか出来ないのに
 
 
 
そう、
 
…振り返ったんだ
 
 
もう
 
逢えない人たちが
 
手を振ってた
 
 
 
 
僕は泣かない。
 
かわりに
 
 
へばりついて
 
足を止めて
 
僕は進む
 
 
何度もいうけど
 
こんな
 
へばりついてるだけの
 
カッコ悪い姿で
 
 
目すらしっかりと
 
開けないまま
 
 
 
たぶん
 
「これから」っていう
 
名前の雲に
 
 
突っ込んでいくんだ
 
 
 
 
 
 
 
僕のなかにある
 
なんだか無性に
 
ひとを愛したくなる衝動
 
 
恋して
 
恋して
 
 
愛して
 
愛して
 
 
燃え残った灰は
 
風に飛ばされてもいい
 
 
なんて
 
 
置いて逝かれるのが
 
怖くて
 
 
先に逝ってしまいたい
 
ズルい欲望
 
 
 
 
 
 
僕は無力だ
 
 
こうして立ちつくして
 
泣きわめくことしか
 
出来ない
 
 
そしてそれを
 
誰にも悟らせないよう
 
押し殺すことしか
 
出来ない
 
 
 
なぜ息をし
 
なんで心臓は動き
 
どうして身体は
 
生きようとするのか
 
 
 
楽に死のうというのが
 
幻想なら
 
 
楽に生きるというのも
 
また幻想だ
 
 
 
僕は何と
 
戦っているんだろう
 
 
ここまで来て
 
何に抗っているんだろう
 
 
 
たぶん答えなんか無い問いを
 
どこに向けて
 
 
いつまで
 
 
投げ続けていくのだろう
 
 
 
 
 
 
こんなに 
 
近くにいるのに
 
 
こんなに
 
足りない
 
 
気付いてって
 
わがまま
 
 
寂しさに任せて
 
言えてたこともあったね
 
 
 
変わったのは僕?
 
 
 
ほんの少しでも
 
生まれてきた寂しさを
 
 
 
忘れていられたのは
 
君が居たからなのに
 
 
 
「これ以上何を望む?」
 
 
 
うだる夏の中
 
 
満たされたくて
 
もう
 
 
欲張りが止まらない
 
 
 
 
 
 
 
ちゃんと
 
愛されたよ
 
 
けど
 
 
ちゃんと
 
愛せなかったよ
 
 
 
ありがとう
 
ごめんね
 
 
 
サヨナラしか
 
あげられなかった僕を
 
 
 
思い出さないくらい
 
君が
 
しあわせだといい
 
 
 
なんて
 
 
今も
 
独りよがりの
 
わがままな
 
僕のまま
 
 
 
君を
 
思い出して
 
 
君を
 
思い出して
 
 
 
 
安全地帯から
 
眺めてるだけの
 
僕なんて
 
消えてしまえと
 
思うのに
 
 
 
消えてくれない
 
僕なんだ