今井・今まさに、本間さんが言ったね、それだけのことが起きてるのに、入場者そこそこ来てるから大成功だと言った、そのことなんですけどね。僕と本間さんの番組、配信してるのに、たくさんの人がコメント寄せてくれますよね
今井・一、二週間前、一人だけコメント欄にね、本間氏も今井氏も一年前の開催前、「万博人来ない、ガラガラに決まってる」と言ってたけど、人は来てるね。そのことに触れないのかってコメントあったので、いま言ってあげます。まず僕と本間さん、「ガラガラ」なんて単語一回も使ってない。僕が3回も4回も5回も言ったのは、「2800万人なんて来るわけない」って言ったの。「USJやディズニーランドのスタッフに失礼や」って言ったのね。お客様ファーストでやってる、あの人らが必死になってね、一年間でも2800万人なかなか来ないのにね。「たった半年で2800万人なんて冗談じゃない」っていう話は何回もしました。それ一つね。それと、まずお客さんのことについて言ってるんならそう。それと、総括っていうなら、今まさに本間さんが言った意味での、こんな何百人の人を泣かしてる、こんな国家事業あるのか。おまけに泣かせてね、万博協会や大阪府、市や国も「民民や」と言う。総括するんやったら、ここですよ。そういうことが起きてるのに、たくさんの日本人が、そんなことを全くね、気にも止めずに!「行って楽しかった」と言ってる、日本国という国ですよね。こんだけの酷暑で行く。6000円、7000円使って行く。そういう日本人について俺は総括したい!
今井・日本という現在地がよく分かった!こんなことに金と時間を日本人は使うんだというね。もっと文化的なことって日本に山ほどあるんですよ。もっと濃密なこと。もっと大切にしないといけない。文学にしても、演劇にしても。そういうところには金を使わない。こんなことに使って、おまけに一方でこんなこと起きてるのに、そのことについては全然ね、万博協会に対しても大阪に対しても石破茂に対してもみんな突き上げないで。みんな見て見ぬフリで。総括するとしたら、そういうことですよ
本間・それはね…日本人の特性の一つである…古くは…例えば、広島長崎の原爆でやられたり、亡くなっちゃってる人たち。それが8月15日までは一生懸命介抱してたけど、8月15日に戦争終わったら、途端に手のひら返して。「ピカだ」って言ってね、包帯巻いた人間は毒だとか言って、いじめにいじめにいじめ抜いてっていうのが、はだしのゲンにもよく出てくるじゃないですか
今井・おまけにさ、放射能浴びて、認定の枠が。絶対主義的国家のために、あれだけ民間人が悲惨な目に遭って、全力を上げて保証すべきやのに、保証の枠を狭めて、狭めて、裁判起きて、運動広げて、ちょっと広げ続けて、80年経って、未だに実際に被爆地から遠く離れて風の問題とか雨の問題とかで被爆した人、いるんですよ。ところが、被爆者として認定しないというのが、80年経って未だですよ。未だ!こんな馬鹿げた国なんですよ。それについて億単位の主権者、国民がね、二重三重に6日、9日やられて、その後も差別を受けて、辛い思いをしてきた人たちに対して。我々が手を差し伸べない。気持ちを向けなかったっていう80年だったわけですよね。今回の万博はそうですよ。国家事業のためといって、誇りを持って吉村、大阪市の横山を助けてあげよう、国を助けてあげようという思いでがんばって3次下請け、4次下請け、5次下請けの人ががんばった。或いは家族の生活のためにね、がんばったのに。金払わない。こんな理不尽なことが起きてるのにね。万博楽しむ一方でね、そういう人たちを救おうという声も上げたらどうですか?