今井・それは、普通ですよ
本間・僕はね、あんまり気にならないタチなんで、特に問題なくできたんですよね。で、刑務所に入るとですね、まず分類検査があって、「なんの仕事やりたい?」って聞かれるわけですよ。そうすると、例えば外でラーメン屋さんやってたとか、炊飯と言って、毎日の食事当番やりたいですとか、できるじゃないですか。そしたら、そういう仕事に就けるわけです。あと、内装工事やってたことがあるなら、内装っていう、刑務所の中の壁を塗るとか、そういう仕事とかも。とにかく、刑務所って自給自足なので、ありとあらゆる仕事が。電気関係とか。大工仕事とか。でも僕、広告屋だったじゃないですか
今井・何の役にも立たんwww刑務所で広告なんて、意味あらへんwww
本間・wwwでしょ?
今井・本当に俺らがやってる仕事なんて、ムショの中では役に立たへんw
本間・なんにも役に立たないわけですよwだから、実は僕山本ジョージさんの獄窓記読みましたと。山本ジョージさんも、こちらの黒羽刑務所に入ってらしたんですよね?と→そうだけど。て。つきましては、僕、この本の中で書いてる仕事をやりたいんですって言ったらですね
今井・びっくりしたんじゃない?
本間・所長とか副所長とかみんなシーンとしちゃって。みんなお互いの顔を見つめだして。「君、本当にいいの?」ってwww
本間・「すごく大変なんだよ、あの仕事は。山本さんの本を読まれて、そう思ってくれるのは嬉しいけど、大変なお仕事だけど、本当にいいの?今まで俺、面接やってて、そういう風に言った人、一人も会ったことないよ」って言われてw
今井・そらそうやろうなあ…
本間・「いいです」つったら、すぐにそこへ配属してくれてですね
今井・それで、ほぼ11ヶ月そこで仕事をしたんだ
本間・そうです。で、その中で出会った人々のことを結構詳しく書いたのが、この「名もなき受刑者たちへ」ですね
今井・障害を持った人とか、ゲイの人とかね、いろんな人のことを生々しく書いてるよね
本間・名前とかもちろん本名じゃないですけどね、でもやっぱり、本当にいろんな人がいて、すごい可哀想な人もいるしね。その後に書いたのが、転落の記ってやつで。これはどっちかというと、刑務所の中というよりも、なんで刑務所に入るようなことをしでかしてしまったのかという、懺悔のような本ですよね。獄窓記も結構構成は似ていて。やっぱりジョージさんも刑務所の中に入ることになってしまったんだけど、それに至るまでどんなことがあったのかっていうことを書いた後に、刑務所の中の話も書いているという
今井・今日、記者会見を聞いててね、事前に山本太郎氏と相談があったと。その前に、山本太郎氏から今回初めて声をかけられたんじゃなくて、もう数年前のれいわ新撰組結党の時に声をかけられたと
本間・そうですね。だから、よく勉強してるんだよね。太郎ちゃんも
今井・そうねえ。それで、二人は事前に話し合って、打ち合わせしたんだと思うんだけど、刑務所での体験で、日本の司法制度の問題とか、ムショの問題とか、言うだけで票が入らんのは、二人ともわかってるから、縮図なんだと。刑務所っていうのは。それから、最後のセーフティネットになってるんだと。
本間・そうですね