今井・ところが日本では公開されてないんですね。サブスクでも見れないんです。その理由は許諾を得ない映像、動画を流して編集で入れちゃってると。例えばホテルの監視カメラ。これは当時の伊藤さんに付いてた弁護士とホテルとのやり取りの中で民事訴訟を行うにあたって、ホテルに連れ込んでいくところの動画を裁判所で使わしてほしい、証拠として出したいということで、それ以外のことでは使わないと弁護士の約束でやったにも関わらず、今回ドキュメンタリーに勝手に入れちゃってる。許諾得ないで。それからタクシードライバーもすっごい身の危険を感じながら、「ホテルまで行け」って言われて運んだってことも証言してるわけですね。そのタクシードライバーからも許諾を得ていないと。いくつか官僚の一人も許諾をとってない。他にも色々あるんです。前に伊藤詩織さんに付いてた主たる弁護士が逆に伊藤さんをいさめる形で「それはいけないでしょ。日本で公開したいなら、再編集をして許諾を得なさい」と「なんなら海外でやってる分についても本当はダメなんですよ」ってやってるんですが、伊藤さんはそれを跳ね除けて。それを10日ほど前に東京新聞が見出しをつけて許諾を得ないでやってる風に書いたら、伊藤詩織氏の方から抗議があって、東京新聞の望月衣塑子さんの記事なんですけどね。東京新聞は見出しに一部、誤解を与えたところがあったと。誰も彼もから許諾を得てないんじゃなく、一部の人から許諾を得てないが書き方として正しかったのに。そこは訂正して謝ると東京新聞は言ったんですね。見出しをつけたのは望月衣塑子さんじゃないんですね。これ編集者が大体つけるんですね。望月さんは自分に非がないということで旧Twitter(X)に伊藤詩織さんにこの問題についてかなり厳しい投稿をしているのを削除してないんです。望月さんは。それで伊藤詩織さんは東京新聞は素直に認めて、見出し変えたからいいけど、望月衣塑子は未だに削除してないからけしからんと言って、望月衣塑子さん個人を提訴したんですよね。
39:30本間・ 「許諾の問題があるから気をつけろ」とちゃんと言っていたにも関わらず最終的には西廣弁護士になんの相談もなく、映画は完成しちゃって、アメリカとかヨーロッパでは流されちゃった後だったっていうね
今井・しかもものすごい高い評価受けちゃってる
本間・そりゃ高い評価受けるでしょうよ。だってまんま使ってるんだから
今井・生々しいんだから
本間・だから西廣さんとか一緒に戦ってきた弁護士さんたちは「とにかくそこで使われてる映像は許諾を得ていないんだから、撮影し直すとかね。全部声とかもボイスチェンジャー使うとかやってくれ」って言ってんのに伊藤さん側はやるやると言いながら未だに直していない。ちょっとおかしいんじゃないのって。
本間・彼女がそういう被害に遭って、それをものともせず、ブラックボックスっていう本を書いてね。裁判をやって徹底的に自分の名誉を回復したって言うのは凄いことだと思いますよ、これは。なんだが、その先に彼女がやられたことに対して法的処罰を負わせて、そこでその話っていうのは終わった話じゃないですか。伊藤詩織さんっていうのは自分ではジャーナリストって言っていて、映像作家だって言ってるから、その先の人生を考えた時に、結局やっぱり名誉欲に走ってるっていうのかな。ドキュメンタリー作る際に、自分がされているものの映像をボカンと冒頭に流せば、みんなショックを受けますよね
本間・弁護士たちは裁判に使ったから何百回と見てるわけでwそれをちょっと変えていると言われても、弁護士たちが変わってないというなら、変わってないと思うんですよね。彼女は彼女で映像作家としても認められたいっていうのがあると思うんですよ。それをね、8年も一緒にやってきた弁護士たちをみんな切って。望月さんだってずーっと伊藤さんの応援をしてきて。記事もずーっと応援記事を書いてきた人をね。それを提訴するっていうのは。行きすぎちゃったなって気がしますよね
44:45今井・著名人たちが伊藤さんをいさめるどころか伊藤さんを応援に回ってるっていうのがね、すごく意外なんですよ。現時点では意外。
今井・西廣弁護士が言うのには「私たちは伊藤さんの応援をしてきたけど、実を言うと、伊藤さんの後ろにいる無数の女性たちのことを意識して応援してきた」って言ってるんですね。伊藤さん一人のためにやってきたわけじゃない
今井・民事でやって320万しか入ってないんですよ。そんなもん8年間でペイできないですよ
本間・こういう物事を告発するためにはある程度裁判でしか使わないとかそういう約束事を破っても仕方がないという風に主張してるらしいんですよね。そういうことで事の悪辣さ、深刻さを見ている人に訴えることができるんだったら、ある程度市場手段を取っても仕方がないだろ?ってことでしょ