デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション | 雨と月の夜

雨と月の夜

アニメのメモ

かなり面白かった。それほど期待していなかっただけにびっくりだった。

 

浅野さんの作品って、内容も、テーマも、収益性も、どれも微妙にアニメ化しにくいけど、非常にうまく、作品の雰囲気を壊さずに映像化されていたと思う。

アニメ化でキャラデザが平滑化されて見やすくなってる。

 

地球外の巨大宇宙船が襲来。でも戦争にはならず都心上空に居座る。米国は攻撃するわ、墜落した小型宇宙船は持っていくは、実験場と化した東京でやりたい放題。そんな世界でふつーにJKライフを満喫する彼女たち。でも少しずつ平穏がズレ始めてくる。

 

特筆すべきは、幾田さんとあのちゃんの声優としての資質の高さ。これ驚いた。作品イメージに合っているのはわかるけど、それを差し引いても声優として非常に優れた個性を持ってる。

 

映像は前述のとおり、ちょっと癖のある浅野さんの絵をキレイに映像化。映画用に作られていて非常によかった。音響もいい。映画館で見る価値はある。

 

そしてテーマ性。非常にブラックで、危ういテーマをしっかり映像化。これ今の時代だからこそ、映像化の意味があるんじゃないかと感じさせるほど。汚染された東京、得体のしれない何かが紛れ込んでいる東京、コロナの時のように疑心暗鬼に、過度の健康依存でおかしくなっている東京、そしてアメリカの実験場となっている東京。どれもぞっとするほどの映像化。

 

2は夏前かな。これはちょっと楽しみ。

 

最後にTARAKOさんにご冥福をお祈りしますというメッセージが流れた。

最近、若い方も含めて、時代を作った声優さんや、キラリと個性を輝かせた声優さんや関係者の訃報をよく聞く。

漫画アニメ界の巨星、革命、変曲点、鳥山先生も。

志半ばで逝かれるアニメや漫画の関係者にはご冥福をお祈りしたいと思う。こんなブログでも、少しでも記憶に残ればと。