EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション | 雨と月の夜

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アニメのメモ

エウレカセブンのリブートであるハイエボリューション、その最終作品。

 

1年戦争~逆襲のシャアが、突き詰めるとシャアの私怨によるシャアたった一人の戦争だったのと同じで、エウレカセブンのそのすべては、突き詰めるとレントンとエウレカのラブストーリーだったと、改めて実感できる作品だった。

 

アクシズ云々言う人多いけど、あれはセブンスゥエルだよね。スカブバーストだよね。最後は涅槃を開くニルヴァーシュだからこそ出来たエウレカセブンの真骨頂であるオーバーテクノロジーだったと思う。ガノタってほんと、何でもガンダムに見えるのね。

 

ハイエボリューションシリーズの流れに沿った展開。時間は進んで、TVシリーズの世界と今の世界が衝突したというか、融合した世界で喘ぐエウレカ。その責任を感じつつ、後継者となりうる少女を得る、守るエウレカ。最後はレントンが迎えに来るという、非常に感動的な展開。

あぁ、やっぱりこれはレントンの成長の話であり、レントンとエウレカのラブストーリーであり、罪深きエウレカが安寧を得るまでの物語なんだなーと、ある意味ホッとした。

なんでトラパーが溢れる世界になったのか、ある偶然から、偶然というよりおそらく宇宙の意思、いたずらで人類が地球を失いかけて、そのスカブと人類のインターフェースとしてエウレカが現れて、そして人側のインターフェースとしてレントンが現れて、すべてが調和する形でターミネートする。

このハイエボリューションも、エウレカというコンテンツの無限の可能性を示す1編だったように思う。

 

キャストはいろいろあるんだけど、やっぱ名塚さんって、本当に凄い声優だなーと実感。2児の母です。エウレカがちょっと変わったなーと感じたのは、名塚さんがやっぱり母となって意識に変化があったからなのかなーと想像。名塚さんって、役を演じるのとちょっと違う。役になりきるのともちょっと違う。もう名塚こそがエウレカだったり、ナナリーだったりするのよ。こういう声優はちょっといない。

 

また新しい解釈で映像化されたら面白いなーと思う。

本作は賛否両論。ハイエボリューションがリブートした時点でそれは折り込み済みだと思う。

エウレカと言う可能性を見せられたんだから。