アディショナルタイム


手放したくはないんだよ

引き止めたいんだよ

言葉を交わしていたいんだよ

あの頃のように時間を忘れて


道を間違えて遠回りしたんだ

少しの時間1秒でも長く横にいて

二人にぴったりの言葉が

最後のパズルのピースが

あってほしいと


夜のコンビニの駐車場が終着駅

別れた理由がやっと腑に落ちたんだ今


雑誌コーナーで頭に入らない

マンガを手にしながら

窓の外をボーっと眺めて

キミの買い物を待った


1か月遅れのバレンタイン

チョコレートは

2人のパズルを完成させて

体に溶けた


キミの未来の笑顔を願って

ボクらは別の道を帰った