最近、念願の『六合の花』を扱うようになったので、六合の花とはどんなお花なのか紹介します。
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近年、フラワー業界は野趣を感じさせるナチュラルな雰囲気のお花がトレンドのようですが、群馬県吾妻郡在住の私は、

『『時代が吾妻に追いついたな』』

とほくそ笑んでいる次第でございます。


というのも、じつはここ吾妻郡中之条町は切り花の生産が盛んで『六合の花/くにのはな』という切り花ブランドがあります。
(名前の由来は中之条町の六合/くに という地区で栽培してるから)
取り扱い品目が山野草やナチュラルな雰囲気の宿根草などとっても今の時代にマッチしているんです。いけばなにも良い。

〈作品例〉







ネットで血眼になって六合の花を検索していたところ、『フラワーガーデンたむら』という農家さんが個人向けに旬の野草&宿根草を発送していると知って飛びつきました。
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※切り花ミックスの注文フォームは見当たらなかったので、ページ下の『お問合せ』から切り花ミックスが欲しい旨を書いて送りました。

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自身の身の上(下にちょっと書きました)をお話したところ共感頂き、一緒に自然的なお花の良さを広めましょう! というのが今の状況です。
具体的には中之条町にある中之条ガーデンズというシャレたガーデンのショップにアレンジメントや花束を置かせてもらってます。(実験的にやっているので薄利少売です)
ゆくゆくは『お花のサークル・みらい』として六合の花を扱ったレッスンなんて出来たら素敵だな〜、と思っています。
慌ただしくて自然も遠い街の人にこそ、この〈小さな自然〉から安らぎや「何か」を感じてもらいたいのでオンラインレッスンもできたら素敵ですね。

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*自身の身の上、からのたむらさんと意気投合した話

〈私の身の上〉
・小さい頃から植物が好きで、園芸の専門学校を卒業して花屋勤務(花屋は収入面がネックで三年程で泣く泣く離職、その後は事務員とか検査員とかバラッバラ)
・趣味でいけばな13歴年(14だったかな?そのくらい)
・好みは野草・和の花・自然な草木

花屋をやめてもいけばなを通して花の世界にはずっと片足突っ込んでいましたが、ずっと気掛かりだったことが……
それは花屋さんで買えるお花は〈茎があまりに真っ直ぐ&がっしりし過ぎ & 日本古来の花がほとんど無い〉ということ。

『曲がってても茎が細くてもいい。葉っぱに虫食いの跡があるのも美しいじゃないか。日本の地で自然に育ってきた風情を感じられる花が欲しい……』


〈たむらさんと意気投合〉
そこで行き着いたのが六合の花でした。
しかも、上でご紹介したフラワーガーデンたむらさんは切り花の理念が私の理想と近かったんですね。
植物なのだから雨に当たって風に吹かれて曲がるのは当たり前。
農薬を使わなければ虫に食われて穴も空く。
市場に出荷できない小さい花もかわいくて愛おしい。
そんな風に仰っていました。
いる?! こんな農家さん! この出会いはものすごくラッキーなのでは?

同じ町内在住ということでお話する機会を頂き、そのお陰で私の切り花への考え方とたむらさんの切り花への向き合い方を交換できました。また、互いに『自然的なお花を広めたいよね! 』という願いも共有でき、ほんとに幸運でした。
元々会社を退職された後に農業を始められた、という農家さんなので大規模農業型のやり方とは少し意識が違うのかもしれません。

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二年前の記事で自給自足するしかないから山百合とホタルブクロ買って植えた〜と書いていたので、今はあこがれの六合の花の農家さんと繋がって蛍袋でもオダマキでも山野草は好きに買えるようになったよ! と言ってあげたい。