なにこれ。今日の中之条めっちゃ寒い。


今年も玄関のドアが凍って家に閉じ込められたお花のサークルみらい・主催のねのいです。

今日は最低気温マイナス7度の予報でした雪の結晶

やっぱり群馬の中でもこの辺は寒いんだよなぁ〜。


さて、タイトルについてですが、前回の記事でもしかしたら需要があるかも知れない……と言った

「農家さんとどう知り合ったか」について書いていこうと思います。

あわせて、注意した方が良さそうなことも載せておきます。


1、はじめに 

2、一軒目の農家さん/個人向け発送からのご縁

3、二軒目の農家さん/役場の方の仲介

4、三軒目の農家さん/農家さんの紹介

5、注意すべきこと


1、はじめに

まず、現在の私(=お花のサークルみらい)の状況です。

少々長いですが、この立場と状況が前提にあって出来たご縁なので長々書いていきます。



お花のサークルみらいの現状


①やり取りの出来る農家さんは三軒


②本業は"地域おこし協力隊"。職務は中之条ガーデンズでのガーデナー。

個人事業主で開業済&屋号ありだけど、切り花事業での収入はほぼなし。ほんとまだまだ趣味程度。

(※改めてですが私は"地域おこし協力隊"です。2023年10月に契約が切れるので、その後中之条町での独立を目指す中に、既存の"お花のサークルみらい"を絡めています。みらいの本来の活動は、お友達とワイワイお花生けてお茶飲んでダラダラしつつ花文化を地味に広めることです)


③みらいでの活動は現在町の公民館講座を月一、二回程度。それから営業資料にするための花を生けて写真撮影、が随時。


④市場入場資格を持っていないのでセリ参加不可

(※そもそも箱で買う程の数をコンスタントに使う事がない)


⑤花材の調達は……

  • 農家さんの畑に直に行って、10本なり20本なり必要なだけ売ってもらう
  • 六合の花は元々個人向けパックがあるのでそれを購入 ※冬期は休止
  • スーパーの切り花コーナーで有るものでなんとかする(営業資料用のみ)
  • 講座の花材はまとまった数と種類が必要なためジョイフル本田(巨大なホームセンター。割と広めの切り花コーナーがある)に頼る


こんな感じです。

個人のお教室を持っているわけでもなく、定期的に大量の花を使う状況もありません。


ただ、地域おこし契約満了の二年後に向け仕事を作ろうと動いている最中です。

今計画しているのは定期フラワーディスプレイ。ホテルとかレストラン、会社の受付にお花が飾ってあるのを見たことはないでしょうか。アレです。

月に数回交換に行くシステムなので、これを始めると定期的に仕入れる必要が出てきます。


〈これからお花を仕入れる必要がある。でもガーデナーという本業がある以上この先二年みらいの仕事は月4回が限界で、よしんば数件の定期ディスプレイを始めても大量に花を仕入れるシステムには手が出せない〉

といったところです。

ここが個人的にはネック。


では次から現在お知り合いになった三軒の農家さんとの経緯を書きます。



一軒目の農家さん/個人向け発送から

こちら当ブログでもよくご紹介している〈六合の花〉の フラワーガーデンたむら さんです。


たむらさんは元々個人向けの切り花ミックスという商品をお持ちでした。個人向けというのはとてもレア。

これは内容お任せで一箱に入る分だけの季節の花を4500円で、という商品です。

個人向けがなぜレアなのかというと、多品種を細々と集め、梱包、発送というのが大変に手間が掛かる作業だから。市場向けの出荷だけで十分成立している農家さんからしてみれば、言わば〈余計な手間〉のはず。

たむらさんは「それでも届けたい」という熱意をお持ちでこの商品を開発されたそうです。


そんなたむらさんと私が繋がったのは


同じ中之条町民だから

・花に対する熱意が似ていた


の2点です。


「発送先住所が中之条町だったから」、とご連絡頂いたのがきっかけで、そこから私の身の上をお話し(地域おこし協力隊ですー)、そこから個人的にやり取りをしながら講座の花材にご協力頂けるようになりました。

具体的には今何が咲いているかの連絡を取り合い、何月何日にこれとこれを何本ずつください、というやり取りです。


ただ、いくら地域おこし協力隊を名乗っても単に自宅に飾るだけだったらそれきりのご縁だったかもしれません。

というのも身の上話の時に

・六合の花の自然的な雰囲気に惚れ込んでいること

・切り花に携わって来た人間として、花文化を広めたいと考えていること

を伝えて意気投合したからです。

根底にある物が似ていると思ってもらえたから今の関係があるのかなーと思っています。


大分前の記憶ですが、いけばなの先生だったかな、

たむらさんの畑に訪問されている方のブログを目にした事がありました。

その方も花文化を広めたい(もしくは六合の花を広めたいだったかな…)という熱意のある方でした。


たむらさんはそういった「個人の熱意」を応援してくれる(手間ばかり掛かって大変だと思うのだけど)ところが流石だな…!と思いますキョロキョロ



二軒目の農家さん/役場の方の仲介

二軒目の農家さんは一つ前の記事でストックを用意してくださった、中之条町折田地区の堀口さん(ブランド名:花舞 かぶき)ですビックリマーク

ストック、菊、桜やレンギョウほか枝物各種をお取り扱いです。


繋がった切っ掛けは、


・私が地域おこし協力隊だから

・花を広めたいという思いが似ていたから

・同じ町民だから



今回は地域おこし協力隊特権を使ってます笑目がハート

私の職場、中之条ガーデンズは町営施設なので役場の職員が常駐しています。

そして職員さんの一人に「コロナ真っ只中に来てしまったから人と出会えない…どう動いたら良いんでしょう……」と相談したところ近くの農家さんに自己紹介の場を作ってもらえました。

ちょうど翌日に中之条ガーデンズでマルシェが開催されるというタイミングだったのですが、そこに町内の園芸関係の人が勢揃いするということでした。グッドタイミング👍


そこで翌日名刺を持って役場の方に着いて挨拶回りをし、地域おこしです切り花文化広めたいです、と自己紹介をしたところ、協力しますよ!と声を掛けて下さったのが堀口さんでした。


堀口さんとのご縁が繋がったのも、多分同じ町民だから&花を広めたい熱意じゃないかなぁ、と思います。

というのも、

堀口さんは〈飾り方が分かればお花を買いたくなる〉とおっしゃっていて、それはなるほど確かに…と思うところがあったんですね。

みんな花が一輪でもあればお部屋の雰囲気が明るくなることは知っている。でもセンスが無い、よく分からない、と何となくそのままでいるのでは……

これはサークル活動の中でよく感じていました。


〈飾り方を分かるようにする〉人間=私、プラス堀口さんはまずは町内から始めて広く花を浸透させたいという考えをお持ちだったので(同じっすね!)、似たものを感じてくれたのかな?と思っています。


農家さんに関わらず、ただ安くしてーという人より、自分の意志に近い活動をしている人だから協力しようというのが自然なのだと思います。


三軒目の農家さん/農家さんの紹介

三軒目は堀口さんのご紹介です。

堀口さん(ブランド名:大家族)という農家さんです。苗字が同じなので会長さん、と呼んでいます。


会長さんとの切っ掛けは、


・花を広めたいという思いが似ていたから

・同じ町民だから


この辺かと思います。


呼び名の通り、こちらの堀口さんは二軒目の堀口さんの所属する組合の会長さんです。

来年度の公民館講座の相談をした際に、会長のとこは色々あるから話してみようか?という流れで紹介して頂きました。取り合い品目は概ね同じようですが、会長さんのところは枝物が豊富あんぐり(試験栽培も兼ねているようです)


話をしていくうち、会長さんも「手間は掛かるけど個人の町民に花文化を広めたい」と考えておいでと分かり、話が弾みました花…なんか中之条熱いな!笑


ちなみに、個人向け販売は市場で十分回ってる農家さんにはほぼメリットは無いのでは? と聞いたところ、確かにそうだけど慈善事業だよ、と笑っていたのが印象的でした。

私が考えてた〈田舎の農家〉と違うキョロキョロ


また、中之条町には「中之条町花ブランド化協議会」という組織が有ります。お二人共所属しているそうなのですが、ねのいさんも入ればー?デザインできる人居たら良い気がする、と言われたので今度はその辺りのお話を伺いたいなと考えているところです。

いけばなやってて良かった照れ




5、注意すべきこと

長くなってしまいましたが、これで最後ですビックリマーク


もらう一方ではなく何か想いがある、というのが今回のカギだった気がします。

自分だったら…と考えると、

同じ値段で花を売るなら「安く花くださいよー」よりも「あなたの花の力を借りて、あなたの街に貢献したい!」の方が嬉しいですしね。 


あとは同じ町民というのも良い方に働いてくれた気がします。仲間意識のようなものかな。

あるいは「町の為に動きます」の部分に共感してもらえたのか。

いずれにしても自分の「所属」を大切にしてくれる人と組みたいのも当たり前っちゃ当たり前ですよねニコニコ


ワタシ割と珍しいことしてるよね?! 何かの参考にとか、アドバイスできればいいなーと思って書き始めたんですがごく当たり前のとこに着地しました笑。


それから!

今のところトラブルは無いのですが、自身も田舎の出身なので「田舎ならではの注意点」を書こうと思います。


「田舎」は街に比べて人と人の繋がりが濃いです。

つまり、お相手方の関係性です。(今回で言えば農家さん同士とかその関係者とか、かな)

誰がトップで、誰に話を通すべきか…というような事です看板持ち


そんなにややこしいことはなくて、まずはネットで見付けた農家さんにコンタクトを取るとします。

そうしたら一度

「お話通して置いた方が良い方はいますか」とか

「私個人が扱う際、このブランド名前面に出して大丈夫ですか」だとか

確認は取っておいた方が無難かと思います。

現在私は公の肩書き(地域おこし協力隊)を頂戴してるので慎重になっていますが、個人の先生ですとか、はたまたごく小規模ならそこまで心配することもないかな?と思うんですけども、念の為。

せっかく熱意を持って取り組んだ計画が、ゴタゴタで消えてしまったら悲しいですもんねショボーン


以上、私の経験談でしたウインク