最近東武博物館所有の保存車両である8111Fが野田線で営業運転に復帰したことで話題の東武8000系。
「私鉄の103系」と比喩されるこの形式。本家103系がとっくの昔に関東から全滅した中で、この8000系が大規模な修繕工事を受けながらも現在も普通に活躍している状況はまさに奇跡と言えることだと思っていまして、乗れるうちにたくさん思い出を作ろうと思って積極的に野田線…もといアーバンパークラインを利用しております。
当然8111Fの復活にも歓喜しており、既に二度ほど乗車。一度は引退したはずの初期修繕車が再び令和の時代に通勤電車として活躍している様子は涙なしには見られない激アツな光景です。
とまあそんなことがありまして、元々とーぶ好きで2020年~21年頃にかけて日光線方面へと足を運んでいた自分ではありますが、ここにきて8000系熱がやってきてしまいました。
8000系のNゲージといえば、ちょうどとーぶにハマっていた頃である2020年末、KATOから中期修繕車が、まさに8000系の決定版とも言えるようなクオリティで発売されたことはNゲージャーの皆様には記憶に新しいかと思います。
当然?自分も当時4両基本と2両増結の計6両を入線させており、現在も大切に所有しています。
しかしながら、バリエーションの豊富さで選ぶ場合、今でもKATOではなくあえて他社製の製品を選ぶ理由に十分なり得ます。
特に8111Fなどが該当するような初期顔(厳密には初期修繕車と未修繕車では異なりますが、中期修繕顔以降の乗務員室周りまるごと交換した顔と区別する大まかな区分として)の8000系はKATOからは発売されていませんので、今でも鉄コレ・マイクロエース・グリーンマックスの製品が幅を利かせている感じです。
単純に完成度の高い製品をひとつ所有して終わりであれば、出来が良くて買ってすぐ走ってライトも点くKATO製を買えば早い話ですが、自分の求める仕様の8000系を作る工作も含めて楽しみたい、そんな思いがありまして、今回中古で売られていたこちらの事業者限定鉄コレをゲットしてきたというわけです。
前置きが長すぎですね。
パッケージはこのように、鉄コレではよくある表紙の部分がパカっと開いて中身が確認できるタイプ。
車両の説明も書いてあるのが、この車両自体が好きな人間としては嬉しいポイント。
この事業者限定鉄コレの8000系ですが、現在に至るまで数多のバリエーションが発売されてきた8000系の鉄コレの中でも一番最初に発売されたものかと思われます。
しかしながら、AセットBセットとかあるわけでもなく、クハ8100とモハ8200の2両セット、ただそれだけ。
この2両が含まれる編成は最短でも4両編成なわけですが、実車はこの2形式に加えてモハ8300・クハ8400を加えた4両編成ですので、2セット買って見てくれだけ4両編成にすることは出来ますが、実際は床下機器などが全く異なっており、
このままではMGやCPなどが搭載されていない、実車で考えれば電車として走行することすら出来ない編成になってしまいます。
このあたりで敬遠されてしまいがちな製品のようで、中古相場が結構お安いです。今回も2200円でゲット。
幸い、他の形式を再現することを考慮して交換用の屋根パーツが付属されていますので、あとは各自創意工夫でちゃんとした編成に仕立て上げていくことは可能でしょう。
そういうことに楽しみを見出すことが出来る人なら、良いおもちゃになるかなあと。
内容物ですが、車両本体と、交換用屋根パーツ、無線アンテナと穴開け治具、行先ステッカーです。
交換用屋根パーツは、モハ8200をモハ8300/サハ8700/サハ8900風にするためのパンタ無しの屋根と、
クハ8100をモハ8500風に、あるいはモハ8200をモハ8800風にするための1丁パンタ用の屋根が付属しています。このように、床下機器と配管以外の大まかな見た目はこの屋根パーツの交換でそれっぽくはなるんですよねえ。
見づらいですが、ユーザー取り付けの無線アンテナは逆L字型のよく見慣れた形状のものが入っています。
もう一つのランナーパーツは通過標識灯でしょうか?
初期顔が特徴のクハ8100。箱から出したそのまんまの状態です。
まずびっくりしたのが、車番の印刷が無いこと。
これは、てっきり何か特定の車番が印刷されていると思ってて、自分の作りたい編成にするには印刷済みの車番を消さなきゃな~と思っていたところだったので嬉しい誤算です。
ついでに言うと、社紋や乗務員室後位の「乗務員室立ち入り禁止」の表記の印刷も無いですね。
プロトタイプは一次車ということで、客室窓の上部の隅が丸くなっている形状が再現されています。話題の8111Fも、サハ8700とモハ8800以外はこれに該当します。
そして、車体色のジャスミンホワイトが思ったより白っぽくていい感じ。質感も悪くないです。
自分が唯一持っていた8570Fはかなり黄色がかった色なんですよね。中古で買ったものなので黄ばんでいたのかもしれませんが。
肝心のお顔。初期顔の中でも、この鉄コレは初期修繕車がプロトタイプ。
修繕車と言えばあの角型ライトの顔のイメージが強いですが、最初期に修繕工事を受けた車両は、元のイメージに近い顔のままで出場しました。8111Fもこのグループ。
原型顔と比較すると、前面助手側の窓にもワイパーが付いたこと、運転台窓の下の通風孔が撤去されたことなどがパッと思いつく相違点ですね。あと上部の通過標識灯も撤去されています。
こちらはクハ8100として造形されている車体ですので、クハ8600やクハ8400に改造する場合は本当だったらジャンパ栓のモールドが不要になるので、削る必要があります。
お顔の印象ですが、実車と比較してここがどうだとか言えるほど詳しくは無いのですが、ぱっと見の模型的なカッコよさで言えばふつーに好きです。
屋根ですが、8114Fよりも前の製品なのでクーラーのファンのメッシュが省略されているタイプ。
KATOの8000系と時期を合わせて生産された8114F以降の製品ではここがアップデートされていて、メッシュ表現がある物になっています。
妻面ですが、帯の塗装が妻面まで回っていた時代の姿になっています。時代を変えたい場合はここも消す必要があるでしょうね。
また、これもあくまでクハ8100ですので、改造してモハ8500にする場合は、妻面に配管などを設置することで実車同様になるかと。面倒なら放置っていうのもそれはそれでアリだと思いますけどね。
2丁パンタのモハ8200。
とくにこれといって言うこともありませんが…付属屋根パーツとの交換でサハやモハ8300、モハ8800"風"にすることは可能です。
ただし両側の妻面に配管がありますし、そもそも床下機器が全く違いますのでそのままでは「タイプ」です…
「8000系の鉄コレ欲しいー!弄りたい!」っていう衝動に駆られてとりあえず買ってきたわけですが、ファーストインプレッションとしては、思ったよりも良い感じでした。
ちなみにこれ、よく行く某ポポンデッタで前に行ったときに見かけて、2個以上売られていたような気がしたのですが実際は1個しか売られておらず、とりあえずその1個を確保してきた、という感じ。
本当はもう1箱欲しかったので、その後裏ルートで発注。到着を待っている感じです。
なお、本鉄コレを利用した企みの全貌ですが、81114Fの6両セットとこの2両セット×2を購入し、81114Fはサハ8700とモハ8800の2両を抜き、本線用未修繕4連の81119Fに車番を書き換え。
抜き取ったサハとモハから足回りを持ってきて、この事業者限定鉄コレのクハの車体と合体。適宜加工の上、初期修繕車の2連を組成。
その二つの編成を連結して伊勢崎線の6両編成に…というのが計画です。
こーいう計画、頭の中で考えているだけではいろいろ忘れたりしがちなので、忘れないようメモっとく意図もあり本記事を書きました。
…ミニカー関連でいつもお付き合いいただいている読者の皆様にはなんのこっちゃな記事になってしまいましたね
ただ、鉄道模型も大事な趣味なので、今後も鉄道模型関連の記事は多く書くかと思います。
ミニカーもゆるーくやってますので、いずれ書ければなあと^^;