トレーン Nゲージ ダイキャストスケールモデル 名鉄電車(6000系) | ちーずの「ふれんずのーと」

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3回にわたる名鉄のトレーン紹介もこれが最後。
 
最終回の今回は名鉄電車の名で販売されている通勤電車6000系を紹介します。
 
 
 
 
 
 
 
おなじみのパッケージです。昔から変わりませんよねえ。
 
 
 
 
ちなみにトレーン製品はMADE in JAPANらしいです。プラレールは今ベトナム製ですからね。まあ生産国によって何が違うとかそんなことはありませんけど…食料品じゃああるまいし。
 
 
 
 
 
 
名鉄電車こと6000系には33番の通し番号が振られています。ちなみに阪神は関係ありません。
 
 
 
 
というわけでおなじみのアングルから眺めてみましょう。
 
結構昔からある金型だと思うんですけど、昔のトレーンといえば通勤電車の多くで金型流用が見られた中、この名鉄電車は専用に6000系の金型が起こされている珍しい例です。他には京阪6000系とかも専用金型が起こされてますね。
 
何の車両って決めたわけでもないいわゆる私鉄汎用金型なんてものを起こして、京成や小田急、京王や東武の電車に化けさせた製品とか昔はありましたね。さらに昔は103系の色を変えただけだったり…
後は京阪6000系の色変えの京急(多分600形)とかねw
 
そんな製品たちも多い中で、私鉄の通勤車ながら専用に金型が起こされている名鉄電車はかなり優遇された存在だと思います。
 
 
 
 
正面から。
 
貫通スタイルに左右上部に前照灯、下部に標識灯が配置されたスタイルが再現されています。灯火類と行先・種別表示幕、窓枠はシルバーで塗られていて、ぱっと見の印象としては十分実車の特徴をとらえています。
強いて言えば幕が何も表示がないのは寂しいのでシールでも自作して貼ってみようかな。
 
またこの名鉄6000系では前面にも連結器がついているので、運が良ければ実際に見られるかもしれない6000系同士の連結とかもできます。
 
 
ちなみに広義の名鉄6000系とは、一番最初に登場したグループである6000系、制御方式が界磁チョッパ制御になり、回生ブレーキを装備した6500系、制御方式が界磁添加励磁制御になった6800系の3グループをまとめて6000系に分類されます。
 
そのうち、この貫通スタイルの顔の車両は、4両編成の6000系全てと、2両編成の6000系のうち3次車と5~8次車までです。
4両編成の製造が6500系に移行した後も2両編成は引き続き6000系が増備されたのですが、車体は6500系と同様の非貫通スタイルの通称「鉄仮面」と呼ばれるスタイルの顔に変更されています。
 
 
 
 
 
山側の側面です。
 
ドア窓、客室窓ともに窓枠がシルバーで塗られていて、アクセントになっています。ただし特急車にあった名鉄マークはありません。
本製品は屋根上にパンタグラフが無いことから、豊橋方先頭車、ク6000形がモデルと思われます。
 
 
この名鉄6000系、実車は同じ形式内でもかなり見た目のバリエーションが豊富で、沼が深そうな形式だと思います。
 
そんな中このトレーン製品は、側面客室窓が開閉不可の大型2枚窓・ドア窓が営団6000系などのような小窓であることから、6000系のなかでもかなり初期に製造された1~3次車の仕様になっています。
 
4次車は3次車までと似ているのですが、ドア窓が地下鉄鶴舞線直通用の100系に準じた大型のものに変更され、貫通路が狭められ、妻面の貫通扉が両開きから片開きに変更されています。
 
5次車以降は側面客室窓が開閉式の3枚独立窓となったため、側面の印象がそれ以前の車両と比べて大きく異なります。
 
 
そんな6000系1~3次車ですが、多くの車両が三河線や広見線・蒲郡線用のワンマン車に改造されており、それ以外の路線で活躍している編成は6006F(1次車)、6007F・6008F(2次車)の3編成のみだと思われます。
 
 
 
ちなみに先日の名鉄乗り鉄の際には広見線ワンマンの3次車に乗車しています。
(御嵩駅にて撮影)
 
 
 
 
 
 
海側の側面です。こちらも特に変わりはなし。
そして相変わらずのテキトー足回りです。多分昔の103系とかも同じ足回りを使ってるんじゃないかな。
 
 
ちなみに車内は落成時のクロスシートが再現されています。現在はロングシートに改造されているのですが、落成時は居住性を重視したのかクロスシートを装備していました。
 
それもそのはず、この6000系は名鉄では戦後初の3扉の本格的な通勤型車両として登場した形式で、6000系登場以前の名鉄は、クロスシートに座って通勤という理想像を崩そうとせず、2扉クロスシートのパノラマカーのみを増備し続けていたのです。
そんな名鉄ですから、通勤型である本形式でもクロスシートを採用したんでしょうね。
 
 
ちなみに通勤電車におけるクロスシートですが、個人的には確かに閑散時に乗り鉄する分には居心地がよくて良いんですが、混雑時は本当に邪魔に感じます。
 
身近な存在だと総武快速のE217系の9~11号車がセミクロスシートを採用しているのですが、東京方面から夕方帰ってくるときとかはまず座れないので、該当する時間帯にE217系を利用するときはあえて9~11号車を避けています。
 
そういう意味でも、後継のE235系1000番台でセミクロスシートを廃止してオールロングシートにしたのは英断だと思っています。わざわざ9~11号車を避ける必要がないのでね。
 
進行方向を向いて座りたければグリーン車に乗ればいいですし(必ず座れるとは言ってない)、停車駅が限られますが、N'EXがえきねっとチケットレスのトクだ値50で格安に乗れます。トクだ値50でN'EX、マジでおすすめです。
 
 
 
 
 
 
 
屋根上です。アンテナや信号炎管などを除いた大まかな機器類は忠実に再現されているようです。塗装はシルバー1色塗りです。
 
 
 
 
 
妻面です。1~3次車の特徴である両開きの貫通扉が再現されています。
他にはメーカープレートと、何やら尾灯のようなものがついていますがこれは実車にもあるんですかね?気になります。
 
 
 
 
 
今回買った名鉄の3形式を並べてみました。うーんいいですねえ。
 
おもちゃといえど、飾っておく分には十分な出来だと言えそうです。
 
 
 
 
 
最後に大人がトレーンを買うことについて。
 
個人的な感想ですが、床下機器のテキトーさを許容できれば全然アリだと思います。
ただし床下機器はホントテキトーもいいところなので、そこが許せない人はトレーンは向いてないと思います。素直に本物のNゲージや鉄コレを買いましょう。
 
 
3編成全ての総評ですが、どれも実車に忠実なところはかなり忠実にできてますし、パノラマスーパーのフロントマスクはやや不満ですが、まあ概ね実車の印象はとらえられているので、例えば太陽光が照り付ける出窓に電車の模型を飾りたいとかそういったニーズにも合う製品だと思います。ダイキャスト製のタフなボディは出窓に放置した程度では劣化や色変しませんから。そこはほんとトレーンの強みだと思います。
 
 
そういう意味でも、大人がトレーンを買うのは全然アリだと思います。安価に私鉄の電車のスケールモデルが手に入るのでおすすめです。
 
 
 
 
 
 
というわけで、3部構成となった名鉄トレーンの紹介でした。購入を迷われている方の参考になれば幸いです。