椎橋俊之「SL機関士の太平洋戦争」(A5判、全256ページ、筑摩選書2013年9月15日発行、定価1600円+税)
第二次大戦における、国内の列車輸送や、鉄道兵と言った、鉄道と戦争に関する話を、関係者の証言や鉄道書、さらには一般の歴史書を紐解いて綴られたもの。戦争中の話というと、どうしても偏向した記述になってしまいがちだが、本書にはそういうものは感じられず、当時の関係者の苦労が良く伝わる作品となっている。戦前や戦後と違い、戦中の鉄道状況を記す本は少ないので、資料の乏しい鉄道史の隙間を埋める役割も果たしている。