高橋伸夫「鉄道経営と資金調達 経営破綻を未然に防ぐ視点」(A5判、全196ページ、有斐閣2000年8月30日発行、定価3800円)
目次
序章 メッセージ(p2)
第1章 国鉄の経営破綻と資金調達スキーム(p13)
第2章 鉄道建設の資金調達スキーム(p39)
第3章 JR東日本に見る金利との競争(p77)
第4章 ドイツの鉄道改革と資金調達スキーム(p107)
第5章 ビジネスとしての視点(p151)
索引
本書の主題としては、旧国鉄が膨大な赤字超過に陥ったのは、新線建設や人件費と言った問題ではなく、その資金調達として、高金利のものを選んだため、ということ。破綻に至るまで、国鉄がどのような利率の債権を発行していったかが記されており、なるほどと思える。ただ、高金利で資金を調達せざるを得なかったということは、それ以前に、出費が積み重なったことが原因であろうから、資金調達の面だけを見ると、国鉄破綻のごく一面しか見ていないことになるとも思える。
本書では、そう言った過去の国鉄に関する問題だけでなく、現代の都営地下鉄や東京メトロ南北線でも、同じように利息を考慮しない資金調達が行われたと指摘し、さらにその解決方法も記している。実際の鉄道建設は、単なる利率だけでなく、様々な外的要因が絡むため、著者が主張する方法がすぐに採られるとは思えないが、鉄道に限らず、公共事業の評価としては、用いるべき考えと言えよう。
目次
序章 メッセージ(p2)
第1章 国鉄の経営破綻と資金調達スキーム(p13)
第2章 鉄道建設の資金調達スキーム(p39)
第3章 JR東日本に見る金利との競争(p77)
第4章 ドイツの鉄道改革と資金調達スキーム(p107)
第5章 ビジネスとしての視点(p151)
索引
本書の主題としては、旧国鉄が膨大な赤字超過に陥ったのは、新線建設や人件費と言った問題ではなく、その資金調達として、高金利のものを選んだため、ということ。破綻に至るまで、国鉄がどのような利率の債権を発行していったかが記されており、なるほどと思える。ただ、高金利で資金を調達せざるを得なかったということは、それ以前に、出費が積み重なったことが原因であろうから、資金調達の面だけを見ると、国鉄破綻のごく一面しか見ていないことになるとも思える。
本書では、そう言った過去の国鉄に関する問題だけでなく、現代の都営地下鉄や東京メトロ南北線でも、同じように利息を考慮しない資金調達が行われたと指摘し、さらにその解決方法も記している。実際の鉄道建設は、単なる利率だけでなく、様々な外的要因が絡むため、著者が主張する方法がすぐに採られるとは思えないが、鉄道に限らず、公共事業の評価としては、用いるべき考えと言えよう。