夏攸吾「のんびり行こうよ 16、000キロ鈍行列車の旅」(B6判、全272ページ、弘報出版1972年10月15日発行、定価650円)
1972年5月15日に枕崎を出発し、7月18日に広尾に到着するまでの、最長片道切符旅行記。ただ、ルートに関しては著者自身が手計算で導いたものなので、本当に最長かどうかは定かでなく、文章は旅行記というよりかは、エッセイが混じったもので、その旅行記部分にしても、東北や北海道に関しては、かなりばっさり削るなど、おそらくは日本で最初に書かれたであろう、最長片道切符の旅行記という他は、あまり価値を見いだせないものになってしまっている。