檀上文雄「文学からみたフランス鉄道物語」(A5判函、全336ページ、駿河台出版社1985年12月15日発行、定価2500円)
1981年30月日刊行の「フランス鉄道時代の作家たち」(渓水社)の改題・増補・改訂版となっており、フランス文学者が見て記した鉄道、鉄道が登場する文学作品の紹介、となっている。小池滋のイギリス文学と鉄道の関係を記した本に比べると、こちらのフランス文学・フランス鉄道史に関する知識が乏しいこともあってか、いまいちフランス文学と鉄道の関係が見えてこず、どこの近代国家であっても成立するような話では、と思えてしまう。
あと、フランスには、エルクマン・シャトリアン鉄道文学賞というものがある(p162)と書かれており、アマゾンなどでたまに目にする、「フランス国鉄ミステリー文学賞」とはこれのことか、とも思ったのだが、検索しても、それっぽいものは出てこない。やはりフランス文学と鉄道は縁が遠いようだ。
