品川区立品川歴史館「品川歴史館特別展 東海道中近代膝栗毛―歩く旅と鉄道の旅―」(A4判、全72ページ、品川区教育委員会2000年10月発行、頒価1000円)
2000年10月28日から11月26日まで、品川歴史館で開かれた、展示会の図録となっており、全ページフルカラー、写真がメインで、数行ほど解説が付けられている。鉄道に関しては、全体の3割ほどが費やされており、鉄道開業から大阪万博までの、東海道線に関する資料が掲載されており、カラーで眺めるのは楽しいが、選び方がやや雑多で、鉄道旅の変遷が分かる、とは言いづらい。もっとも、展示会のメインテーマは、江戸時代と近代の対比なので、そういう意味では妥当な図録と言える。
p31に、昭和10年の展望車絵はがきが掲載されていて、その解説に(絵はがきに押された)「スタンプにある“第9列車”は急行であり、展望車は連結されていなかったが、乗車記念としてこのような絵はがきが配られたと考えられる」とあり、戦前の国鉄黄金時代の乗客サービスを思わせる資料となっている。