福井義高「鉄道は生き残れるか 「鉄道復権」の幻想」(A5判、全254ページ、中央経済社2012年8月20日発行、定価1600円)
JR発足から現在までの鉄道輸送量の変遷を主なデータとして、首都圏、関西圏、東海道新幹線以外の鉄道は、今後は衰退が予想される、との主旨を述べた本。今後の鉄道に関する議論としては妥当なのだが、鉄道は飛行機や自動車、高速バスで代用できると言う一方で、では今後起こりうる総人口の減少と居住地域の変化によって、鉄道だけでなく、自動車や飛行機などを含めた、総合的な交通体系の変化が抑えられていないのと、そもそも日本経済そのものが生き残れるのか、という広い観点が無いのが問題か。