所沢駅に着くと、改札のところに、「創立100周年記念乗車券発売中」とある。記念乗車券というものは、値段の割に文字数が少ないので、読み鉄としては、どうしても優先順位が低くなるのだが、中身を見てみると、一日乗車券が大人用3枚、子供用が3枚とある。西武はまだ完乗しておらず、完乗用、特急乗車用、秩父鉄道行きで使えるかな、と思って購入する。乗車券とあるが、磁気カードで、使用時は自動改札に入れて日付を記録するタイプ。


第63回彩の国所沢古本まつりが開かれている、くすのきホール8階へ。広い会場をぐるりと回る。
同じ棚から「日本民営鉄道協会三十年史」1575円、日本民営鉄道協会「【写真で見る】民鉄の争議 昭和22年~昭和63年」1050円を見つける。刊行時期が違った同じジャンルの本が並んでいたりするのだが、新刊書店と違って古本屋の良いところだが、資料が散逸することを防げたということも嬉しい。
蓮池光明「写真集鉄道協奏曲」2100円は蒸気機関車をメインとした写真集で、自費出版のようなので、売値を考慮した上で確保する。
「写真図説鉄道百年の歴史」(講談社)2100円は、そういえば先日、これが復刻されたな、と思いつつ、まだ持っていなかったので購入。
その「写真図説鉄道百年の歴史」、復刊ドットコムのメールで紹介された折には、「現存資料の少ない「お召し列車100年」「貨車形式図面集」などがかなりの高価で取引されています。人の持っていない写真や資料を手に入れたいのが鉄道ファンの確たる心境です」と書かれていたのだが、本書に関しては、ネットの日本の古本屋で検索すれば3000円程度で入手できるようになっている。そのメールの中では、本書に高値が付いているとは書かれていないが、なんとしてでも売らんかなの態度はいただけない。
その他、一般書3冊を購入。こうやって鉄道書を買ったことばかり書いていると、こいつはそれしか集めていないのかと思われるかも知れないが、普通に古本集めもしているし、鉄道書の収穫があっても、一般書でこれと言った掘り出し物が無いのは寂しい。今回は、幸いと面白い本が見つかった。
大判の本が多く両手で持ちつつ、こんなものかな、と思って脇の方の棚を見ていったら、宮脇俊三「汽車旅12カ月」「途中下車の味」(新潮文庫)の初版帯付きがあった。単行本の初版帯付きは揃えているのだが、文庫に関しては集まったら良いなあ、という感じで探し続けている。「汽車旅12カ月」なんてのは、新潮文庫の第1作であり、中身は地味と、帯付きは見つからないだろうと思っていたので、ちょっとした驚き。ありがたく購入する。


所沢から西武新宿線で西武新宿へ出て、今年の7月に紀伊國屋書店の隣に出来て話題になったBOOKOFF新宿駅東口店へと立ち寄る。
大型店ということだったのだが、以前、原宿にあった店舗に比べると小ぶり。105円均一文庫の棚から初めて、半額文庫本、200円均一単行本、半額単行本とぐるりと一回りして、旅行書の棚で、松尾定行「「鉄のぬけ道」をあるく」200円を買ってから、鉄道と関係のない棚に、伊能忠敏「鉄路とともに」(鉄道現業社)200円なるものを見かける。中身は、鉄道建設を支えた裏方の人物を紹介したもので、細かい参考文献はなく、目新しい発見があるかは分からないが、鉄道史の表舞台には出てこない人に光を当てる、という意味では好感が持てる。
その他、一般書6冊を購入。


新宿三丁目駅から都営新宿線と浅草線を乗り継いで浅草の、桂しん吉の落語会が開かれる浅草公会堂へ。
広い畳敷きの会場に40人ぐらいの客が入る盛況ぶり。この桂しん吉、乗り鉄ということでも知られていて、今回の落語会も、鉄道トークあります、とチラシにある。
まずは、その鉄道トークで、今回は青春18きっぷで名古屋から中央線経由で東京に来たとか、同じく鉄道仲間の桂梅団治と新潟に行って撮り鉄につき合ったとかの話。
桂しん吉:鷺とり
桂しん吉:崇徳院
笑福亭鶴瓶:一人酒盛り
落語の方は、吉朝の弟子だけあって、きっちりしたもの。こういう会なのだから、少しは鉄道に絡めたギャグを入れても良いと思うのだが。
笑福亭鶴瓶は、事前には何の話もなく、スペシャルゲストということでいきなりの登場に驚かされる。本人は鉄道には興味が無くスケジュールの関係で出たようなのだが、学生の頃に小諸に旅行に行ったら乗っていた客車が切り離されて車庫に入っていて、慌てて線路の上を走って戻った、と即座に鉄道に関する話題が触れるのは流石。ネタの方も、今度の会でやるという「一人酒盛り」のネタ下ろしと、かなり得した気分。