イム・ビョングク「小さな駅を訪ねる韓国ローカル鉄道の旅」(A5判、全216ページ、平凡社2011年8月19日発行、定価1800円)
無人駅を中心とした、韓国のローカル駅探訪の書。翻訳が悪いのか、文化の違いからなのか、文章が、気取って書いて失敗した感じで、いまいち読みづらい。旅行記としても、旅行ガイドとしても中途半端。
それに、翻訳した人が、鉄道には関係のない人のようなのも、本書の価値を下げている。プロローグで、著者の思い出が語られるのだが、いきなり「チムジルバン」なる言葉が、なんの説明もなく出てくる。Wikipediaで調べてみると、韓国の24時間営業サウナのようなのだが、読者に不親切。それと、「簡易駅」なる言葉も出てきて、これはp10で駅員のいない駅、と説明があるものの、日本で言う無人駅とはどのように違うのかも書かれていない。韓国の鉄道事情に詳しいライターに翻訳させるべきだったと思うのだが、文中には、韓国のテレビ番組なども出てくるので、鉄道だけでなく韓国文化全般に詳しい、との制約があった模様。