村山良三「JRジプシー日記 国労の仲間達とともに」(B6判、全224ページ、新日本文学会1992年6月25日発行、定価1854円)
国労組合員が、ジプシーのように、JRの色んな場所で使い回しにされる様を描いたもので、読んでいて気が滅入ってくる。思えば、国鉄の分割民営化は、アメリカ流の小さな政府を目指す行政改革の結果の一つであり、現在の日本がおかれている状況を先取りしたものだったのだなあ、と思う。ただ、こういう本にありがちな、単なる不遇な立場に置かれていることを訴えるのみで、それが労働法等に、どのように抵触しているか、などについて書いてもらいたいものだ。そうでなければ、単なる愚痴で終わってしまう。