林順信編著「玉電が走った街今昔」(A5判、全178ページ、JTBキャンブックス1999年10月1日発行、定価1600円)
渋谷から出ていた玉電に関する定点観測シリーズ。写真については、当時と今だけでなく、その中間の年代や、さらに40~50年前のものも掲載されており、路線の歴史が感じられるものとなっている。文章の方も、単にその場所を説明するだけでなく、文学作品や地誌、現地の人のコメントなどから、当時を偲ばせる文章も記しており、大変な手間がかかったと思われる労作になっている。その他にも、宮脇俊三との対談があったり、今尾恵介による地図解説もあったり、簡単な玉電の歴史も紹介されており、重宝な1冊と言える。