吉本浩二「さんてつ 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道  大震災の記録」(B6判、全192ページ、新潮社2012年3月15日発行、定価552円)
2011年3月11日発生した東日本大震災により被害を受けた三陸鉄道の当時とその後の状況を、漫画家である著者がインタビューや取材をして、ルポタージュとしてまとめたもの。地震による津波を目の当たりにした市民の様子なども描かれており、漫画ならではの臨場感が伝わってくる。三陸鉄道の苦労や問題を伝えるだけでなく、108億円かかると言われる復旧費用を巡っては、地元の人にも他の用途に使って欲しいとの意見があることにも触れるなど、三陸の現状を良く表したものとなっている。
ただ、三陸鉄道支援に切符を買ったということで、途中に出てくる原武史のインタビューは、「日本鉄道旅行地図帳」のつながりから、原が自分でねじこんできたのでは、と思えてしまうが。