大朏博善「新幹線のぞみ白書」(文庫判、全224ページ、新潮文庫1997年6月1日発行、定価400円)
1994年に発売された同タイトルの親本に、試作車300Xについて15ページ追記をしたもの。扱われているのは車両の開発がメインで、難しい専門用語は使わずに、一般読者にもよく分かるようになっている。ただ、図があれば分かりやすいのに、と思った箇所はいくつかあった。車両技術の他に、カント(カーブ区間の線路の勾配)など、保線に関する話はあるが、ダイヤの作成や運転訓練と言ったソフトウェア面に関する話がほとんどないのが、物足りないところ。話の流れとしては、満たすべき用件があり、それに対してどのような技術を用いて対応していくか、というもので、「プロジェクトX」的な盛り上がりには欠けるし、開発者の名前は何人か出てくるものの、この人はこのように苦労した、と言ったドキュメンタリー的な要素も無く、のぞみ号の情報を伝えるには良い本なのだが、読み物としては、やや堅苦しい感じ。
1994年に発売された同タイトルの親本に、試作車300Xについて15ページ追記をしたもの。扱われているのは車両の開発がメインで、難しい専門用語は使わずに、一般読者にもよく分かるようになっている。ただ、図があれば分かりやすいのに、と思った箇所はいくつかあった。車両技術の他に、カント(カーブ区間の線路の勾配)など、保線に関する話はあるが、ダイヤの作成や運転訓練と言ったソフトウェア面に関する話がほとんどないのが、物足りないところ。話の流れとしては、満たすべき用件があり、それに対してどのような技術を用いて対応していくか、というもので、「プロジェクトX」的な盛り上がりには欠けるし、開発者の名前は何人か出てくるものの、この人はこのように苦労した、と言ったドキュメンタリー的な要素も無く、のぞみ号の情報を伝えるには良い本なのだが、読み物としては、やや堅苦しい感じ。