佐藤常治「時刻表雑学百科」(B6判、全240ページ、新人物往来社1980年7月20日発行、定価1500円)
日本交通公社で時刻表の編集長をしていた著者による鉄道雑学集の本。タイトルには「時刻表」とあるが、時刻表そのものに関する雑学は少なく、鉄道の歴史や変わった切符、歴史に残る列車などを紹介した、一般読者向けの内容となっている。「時刻表」とタイトルに入れたのは、著者が時刻表の編集長だったのと、1978年に発売された「時刻表2万キロ」がまだ売れていたからか。
時刻表に関する雑学としては、p174に、あき書房が復刻した、日本最初の月刊時刻表である「汽車汽船旅行案内」の第一号は、著者の知り合いも持っていたが公開するのを嫌っていたということと、p216にある、明治六年(1873年)に発売されたが現物は残っていない「列車発着時刻表」は、錦絵に時刻表を書き入れた「鉄道独案内」のことではないか、との指摘ぐらい。