草野厚「国鉄改革 政策決定ゲームの主役たち」(新書判、全259ページ、中公新書1989年2月25日発行、定価600円)
国鉄改革の舞台裏についてp10「その実現を督促しつづけたのは臨調と再建監理委員会だった」ことを主軸にして語った本。臨調とは、国の行財政改革を審議するための組織で、土光敏夫を会長とするもの。臨調に、政治的な権限がある訳ではなく、本書では国鉄の分割民営化の筋道を臨調が立てて、それを、政府、官僚、国鉄の合間で、うまく立ち回り、実現にこぎ着けた、という見方をしている。鉄道マニアから見た国鉄改革と言うと、葛西敬之等の著書から、国鉄内部でその荒廃を憂う人が立ちあがって起こした、という印象が強いが、臨調という役者もいたのだ、ということを知らしめる上では、貴重な書と言える。惜しむらくは、臨調が行った国鉄改革に焦点が当てられていて、あの当時、どうして臨調が発言権を持ったのか、という当時の時代背景にまで触れられてないことか。
国鉄改革の舞台裏についてp10「その実現を督促しつづけたのは臨調と再建監理委員会だった」ことを主軸にして語った本。臨調とは、国の行財政改革を審議するための組織で、土光敏夫を会長とするもの。臨調に、政治的な権限がある訳ではなく、本書では国鉄の分割民営化の筋道を臨調が立てて、それを、政府、官僚、国鉄の合間で、うまく立ち回り、実現にこぎ着けた、という見方をしている。鉄道マニアから見た国鉄改革と言うと、葛西敬之等の著書から、国鉄内部でその荒廃を憂う人が立ちあがって起こした、という印象が強いが、臨調という役者もいたのだ、ということを知らしめる上では、貴重な書と言える。惜しむらくは、臨調が行った国鉄改革に焦点が当てられていて、あの当時、どうして臨調が発言権を持ったのか、という当時の時代背景にまで触れられてないことか。