種村直樹「時刻表から旅立つ」(新書判、全242ページ、サンケイ出版1985年11月11日発行、定価680円)
時刻表の読み方・使い方や、実際の鉄道旅行方法、鉄道雑学などを記した本なのだが、サンケイ出版からの新書判として販売された割には、主観や主張が多数含まれた、種村節全開の本で、著者の名前ではなく、鉄道旅行ガイドブックとして買った読者は面喰らったのではないだろうか。あとがきには「レールファンでなくても楽しんでもらえるねらいの汽車旅をテーマにした本」とあるが、その結果が本書だとしたら、著者は何か根本的な勘違いをしているのではないか、と苦言を呈しておく。