運輸営業・帳票制度研究会編「旅客関係帳票記入例 改札編」(B6判、全205ページ、日本鉄道図書株式会社1987年8月5日新版初版、定価1300円)
目次
改札業務の励行事項(p1)
帳票類作成上の基本(p5)
第1部 改札日報(p7)
第2部 改札補充券(p95)
第3部 証票引換払い(p131)
割引及び後払乗車券乗車変更一覧表(p192)
乗車券類に対する表示及び証明方一覧表(p196)
主な内容は第1~3部までとなっていて、具体的には、第1部は切符精算処理時に付ける日報の書き方、第2部は改札が発行する補充券の記入例、第3部は広い意味での切符の払い戻しに関する注意事項とその際に作成する書類について、と言ったお話。
同じ「旅客関係帳票記入例」シリーズの車掌編に比べると、内部資料としての面が強いため、マニア的にはあんまり面白みが無いし、イレギュラーなことがメインで通常業務がどんなものかが見えてこないので、資料としては弱いのだが、いずれは完全IT化されてしまう鉄道業務の断片を知るには興味深い資料とも言える。
ちなみにこの本、以前は書泉グランデの鉄道書コーナーで売られていたのだが、いつでも買えると思っているうちに無くなってしまい、先日、ようやく古本として入手できた。それで、本書を発売している日本鉄道図書株式会社に電話(ちなみに、ネットでこの会社を調べると品川区に会社があると出るが、奥付には大手町と住所が記されており、電話番号もネットとは違っている)してみて話を聞いてみると、基本的には書店での販売は行っておらず、書泉グランデは例外的に置いているとのこと。ついでに、「旅客関係帳票記入例」はまだ扱っているかと聞いてみたら、絶版となっており書泉グランデにもなければ、完全に在庫無しとのこと。絶版になっていない本を、通販などで直接売ってもらうことは可能か、と聞こうかと思ったのだが、出している本からして、小売りよりかは鉄道会社に直接卸しているのだろうから、問屋に行って、うまい棒を1本だけ売ってくれと言うようなものか、と思って聞かなかった。この日本鉄道図書株式会社が出している本を欲しいと思ったら、書泉グランデに在庫があるかどうか問い合わせてみて、あればラッキー、無かったら、古本として探すようにするのが良いだろう。


2011年8月31日追記

種村直樹「種村直樹の周遊券の旅」(ブルーガイドL1985年6月20日)の巻末を見ると、資料8「国鉄旅客営業関係規則集の頒布・閲覧先」の中に、日本鉄道図書の文字があり、連絡先も記されている。こちらの住所は、大手町ではなく、ネットで検索すると出てくる品川区のもので、電話番号も真ん中が4桁になっている以外は同じとなっている。ネットでさらに調べてみると、品川の方は営業部のようなので、こちらに問い合わせてみれば、ひょっとすると在庫書籍に関しては通販をしてくれるかもしれない。対応してもらえないようなら、種村直樹に言えば、苦言を呈してくれるかもしれないが、さすがにそこまでするのは、ぞっとしない。


追記その2

さらにネットで検索していったら、2011年8月に日本鉄道図書株式会社から、郵便で「旅客関係規程集」の宣伝チラシを受け取ったとの記載があったので、個人向けにも通販を行っているようだ。それにしても、チラシまで出すとは、案外と商売熱心だ。