小池滋「欧米汽車物語」(B6判、全235ページ、角川選書1982年7月31日発行、定価880円)
目次
Ⅰボルティモアからインドへの道-アメリカ文学と鉄道(p7)
Ⅱ奇妙なインタードール-西部大列車強盗(p63)
Ⅲ無邪気人間汽車の旅-マーク・トウェインと「社会改革者と旅して」(p77)
Ⅳ暴走列車はどこへ行く-ゾラと「野獣人間」(p123)
Ⅴ鉄路を遮る政治の壁-ヨーンゾンと「ヤーコプについての推測」(p193)
タイトルには「欧米」とあるが、1~3章はアメリカについて、4章はフランス、5章はドイツと偏っている上に、アメリカについては開拓時代、フランスは19世紀、ドイツは冷戦時代と、時代も偏っている。鉄道に関する文学作品を紹介しながら、鉄道の歴史を語るということで、そういう偏りが出てしまったのだろう。まあ、読み物としては面白いので、それだけでも価値はあるのだが。