信楽列車事故遺族会・弁護団編著「信楽列車事故 JR西日本と闘った4400日」(A5判、全199ページ、現代人文社2005年5月30日発行、定価1900円)
1991年に信楽高原鉄道で起こった列車衝突事故の遺族や弁護団によって書かれた、事故発生から12年に及ぶ、JR西日本との法廷闘争を記したもの。被害者としての感情的な記述も多く、この事故から学べることは何か、どのように活かしていくか、と言った、現在の鉄道を見つめ直すための書としては、やや内容が不足気味ではあるが、列車事故の被害に遭った上に、長年に渡ってJR西日本と裁判を続けてきた被害者が、どのように思い、またどのような境遇に置かれたかを知るには、一次資料として妥当なものと言える。