広岡友紀「日本の私鉄 京成電鉄」(B6判、全176ページ、毎日新聞社2011年2月25日発行、定価1500円)
例によって、参考文献が挙げられていない「日本の私鉄」シリーズの1冊。以前、巻末に参考文献を掲載してもらうように、出版元の毎日新聞社にメールを出したのだが、いまだに返事が来ない。本書のページ割合を見てみると、どうやら著者は、私鉄の歴史を書いている意識が無いのではないか、と思えてくる。第3章の車両に関しての記述が72ページに渡っており、全体のほぼ半分を占めている。著者としては、自分の得意分野(だと当人は思っている)である車両に関する本が書きたいのであって、歴史はそのおまけに過ぎないということだろう。関東の各私鉄それぞれに対して、まとまった本が少ない中では、本書を読む人も多いだろうが、それよりかは、朝日新聞出版から出ている「歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄編」を読むことをお勧めする。