宇田正「鉄道史叢書9近代日本と鉄道史の展開」(A5判、全345ページ、日本経済評論社1995年5月20日発行、定価6180円)
目次
 序章 近代日本人の「鉄道」観と「鉄道史」研究の軌跡(p1)
第Ⅰ部 近代日本の国家建設と鉄道史の政策的展開
 第1章 明治前期日本における東西連絡幹線鉄道の建設(p15)
 第2章 「村」共同体の解体と鉄道建設(p51)
 第3章 官営釜石鉱山資材の払下げと阪堺鉄道会社の成立(p79)
 第4章 明治中期一地方鉄道計画にかかる路線調査とその背景(p111)
 第5章 わが国の「近代化」過程における鉄道の役割(p153)
第Ⅱ部 明治期における鉄道建設・経営と地方社会経済
 第6章 明治前期東北幹線鉄道建設計画と地方事情(p179)
 第7章 わが国初期鉄道建設をめぐる権力と農民(p215)
 第8章 江越間鉄道建設問題と大阪商業界(p245)
 第9章 明治前期~中期・名阪連絡鉄道体系の成立と展開(p265)
 第10章 明治中期一地方鉄道起業意見について(p293)
 終章 わが国鉄道事業経営史における政府と企業(p317)
著者がこれまでに大学の紀要に掲載した鉄道に関する論文をまとめたもので、そのため扱われている内容はばらばらで統一された史観もなく、とりあえず1冊にまとめました、という感が強い。全体的な方向性を示した上で、個別に扱っているケースが、それとどのように関連しているのかを論じて欲しい。