池口英司「スピードアップがもたらした未来への足跡 国鉄のスピード史」(A5判、全186ページ、イカロス出版2005年9月30日発行、定価1619円)
目次
第1章 鉄道黎明期におけるスピードへの意識(p17)
第2章 東海道線全通と私鉄国有化の時代(p31)
第3章 超特急「燕」の誕生まで(p43)
第4章 大陸の高速列車と弾丸列車計画(p65)
第5章 戦中戦後の混乱から国鉄発足へ(p81)
第6章 東海道の全盛時代(p97)
第7章 特急運転網の全国への進展(p115)
第8章 スピードへの曲がり角(p131)
第9章 さらなる高速運転への試み(p149)
第10章 高速運転の象徴となった新幹線(p163)
「はじめに」によると、p13「本書では、列車のスピードアップが行われた際に、その当時の新聞やがどのような報道をしていたのか書籍を調べ、それぞれの記事を通じて、各時代の世相であるとか、当時の人達(とは言っても、私たち自身が生きている時代も含まれますが)の反応を探ってみました」とあるのだが、必ずしもスピードアップの度に、当時の反響を調べている訳ではなく、ときたま思いついたように記している程度。
扱われている内容としては、在来線特急の進展の歴史と言ったところで、運行面での話が中心で、技術的な話は少ない。スピードアップと言えば、当然、新幹線については紙面を割くべきだと思うのだが、1章分しか扱われておらず、いまいちコンセプトのはっきりしない本。