「ありがとう富山港線、こんにちはポートラム」編集委員会編「ありがとう富山港線、こんにちはポートラム」(B5判、全136ページ、TC出版プロジェクト2006年5月10日発行、定価1500円)
目次
第1章 富山港線全史(p15)
第2章 富山港線に寄せて(p75)
第3章 誕生ポートラム(p119)
第1章の「富山港線全史」は、明治時代の鉄道建議に始まり、太平洋戦争時の国有化から、ポートラムへと移行するまでの歴史が、政治面や輸送面など、様々な観点からしっかりと記述されており、消えてゆく富山港線への良い餞(はなむけ)と言える資料になっている。惜しむらくは、明治から現在までの様々な資料に当たったのだろうが、何から引用したのかが書かれておらず、もしかしたら東京には無く、地元だけに残る資料もあったのでは、と思うと、参考文献の不備がもったいなく感じられる。
それと、ポートラム誕生に当たって、どのような検討が行われ、どのようなプロセスによって決定となったかが書かれていない点も物足りない。検討に当たって、どのような見積もりで、どのような数値が出たのかも書いて欲しいところ。