林田治男「日本の鉄道草創期」(A5判、全339ページ、ミネルヴァ書房2009年11月28日発行、定価6300円)
目次
第1章 ポートマン免許への対応と来日前のレイの行動(p1)
第2章 レイ契約の成立過程ー鉄道導入と借款(p38)
第3章 英国でのレイの行動ー資金調達と利権配分をめぐって(p74)
第4章 レイへの疑念から契約破棄までの日本政府の行動(p109)
第5章 解約への道程ーレイとの関係を清算(p158)
第6章 関係者の関与ーパークスとロバートソンを中心に(p201)
第7章 自立化をめぐる模索と確立の過程(p243)
第8章 総括と展望(p290)
明治政府が鉄道建設のための資金調達先としたイギリス人レイに関して、英国側の資料や、公債発行の際に動いたオリエント銀行に関する調査などを元にして、再評価をしたもの。歴史上では、私債としての資金調達を考えていた明治政府の思惑と違い、イギリスで公債による募集をレイが行ったため、契約破棄となった訳だが、レイ自身は明治政府との契約段階では公債を発行する考えはなかったこと、また、レイはネルソン提督との血縁関係は強調していなかったこと、などが指摘されている。日本の鉄道史に関する大きな訂正が発生することはないが、俗説を正してくれる本となっている。
目次
第1章 ポートマン免許への対応と来日前のレイの行動(p1)
第2章 レイ契約の成立過程ー鉄道導入と借款(p38)
第3章 英国でのレイの行動ー資金調達と利権配分をめぐって(p74)
第4章 レイへの疑念から契約破棄までの日本政府の行動(p109)
第5章 解約への道程ーレイとの関係を清算(p158)
第6章 関係者の関与ーパークスとロバートソンを中心に(p201)
第7章 自立化をめぐる模索と確立の過程(p243)
第8章 総括と展望(p290)
明治政府が鉄道建設のための資金調達先としたイギリス人レイに関して、英国側の資料や、公債発行の際に動いたオリエント銀行に関する調査などを元にして、再評価をしたもの。歴史上では、私債としての資金調達を考えていた明治政府の思惑と違い、イギリスで公債による募集をレイが行ったため、契約破棄となった訳だが、レイ自身は明治政府との契約段階では公債を発行する考えはなかったこと、また、レイはネルソン提督との血縁関係は強調していなかったこと、などが指摘されている。日本の鉄道史に関する大きな訂正が発生することはないが、俗説を正してくれる本となっている。