運輸審議会「日本国有鉄道定期旅客運賃改定公聴会速記録(附参考人聴聞記録)」(B5判、全185ページ、運輸省大臣官房審理室内1968年3月発行)
国鉄が赤字に転落するなかで、増加が予想される通勤輸送を増強すべく、定期券の割引率引き下げを求めた国鉄に対して、「運輸省設置法第六条一項の規定により、昭和四十三年一月二十五日付け運輸大臣から運輸審議会に諮問され、運輸審議会は広く意見を徴するため、公聴会を開催し、さらに学識経験者の意見を徴するため諮問を行な」った公述をまとめたもの。ページ数としては、一般利用者からの反対意見がかなりを占めている。反対意見の主な指摘点は、諸物価上昇の中での運賃値上げは困るということと、黒字路線を値上げしてその上昇分が、通勤・通学輸送力の改善に向けられるのか、ということ。指摘されていることにある通り、国鉄側が、どれだけの費用が掛かるからこれだけ値上げする、という資料を出していないため、あまり実のある議論になっていない感じ。